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~カウンター越しより~

アメリカンウィスキー ~南北戦争~

2006年04月12日 17時07分20秒 | American Whiskey
1861年 南北戦争
結果はグラント将軍(通称・・バーボン好きのオールド・クロウ)の勝利。
勝因は資金に勝った北軍が南軍より兵士に多く酒を与えたためだとか・・・
北軍の勝利により一気に南部に資本が入り、
個人の蒸留業者たちも企業化し、
ポットスチルから連続式蒸留機へと技術革新、発展していく。
アメリカの政府公認第1号蒸留所は1866年ジャックダニエル蒸留所

皮肉なことに、グラント将軍が大統領在任中に「ウィスキー脱税事件」が起き、
政府官僚や側近から逮捕者を出している。

1920年 アメリカ禁酒法~1933年
100年でアメリカ中がアル中だらけ・・・1927年にはアル中による死亡者は1920年の3倍になり、ニューヨークだけで719人に達したほど。
飲酒抑制のための発令だったが、喜び儲けたのはマフィア、アル・カポネ達だった。ほとんどの蒸留所が閉鎖に追い込まれる中、国内の密造酒やカナダのウィスキーを「アメリカのウィスキー庫」として大量に製造・密輸。
この時期、密造業者たちは月明かりの下でポタポタと蒸留していたため、
「ムーンシャイナー」と呼ばれた。
その後、第二次大戦中の操業低下などがあったが、バーボンウィスキーは健在である。