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~カウンター越しより~

アメリカンウィスキー ~独立戦争~

2006年04月11日 18時07分13秒 | American Whiskey

1776年アメリカの独立宣言~1783年
この独立戦争でウィスキーの歴史は繰り返されます。
この戦争を嫌がったスコッツ・アイリッシュたちや
戦争による財政難に陥ったアメリカ政府のウィスキーに対する重税に
不服と思ったスコッツ・アイリッシュたちが、
カナダや当時はまだ国外の西部地区へ逃げ、密造を始めます。

この増税に反対した者たちが、1794年に 「ウィスキーの反乱」を起こしたほど・・・ この反乱がいかに凄まじかったかというと、独立戦争時の兵士の数12000人
対し、暴動鎮圧のために政府は15000人の軍隊を派遣したくらい。
独立戦争より内紛を抑える方が多かったとは・・・。

 そして、逃げてたどり着いた先の現在のケンタッキーやテネシーには
豊富なトウモロコシと良質な水ライムストーン・ウォーターと出会い新しいウィスキー造りを始めます。

面白い事にウィスキーに課税をし、蒸留者たちの暴動鎮圧を指揮した
初代大統領ジョージ・ワシントンは、なんと自ら自宅でせっせとウィスキー造りをしていた。
しかも、5基のポットスチルを用いて・・・晩年には、販売までしていた。

そして 独立戦争でアメリカ側に味方したのが、当時イギリスと植民地争いをしていたフランス。敵の敵は味方・・・ならば、独立側へ。
そのフランス軍のおかげで独立を得ることができた。
その功績を称えて当時フランスはブルボン王朝だったことから、
ケンタッキーの郡の一つの村の名前を「BOURBON」と名づけた。
いつしか、バーボン村で造られるウィスキーはバーボンウィスキーといわれるようになりました。