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~カウンター越しより~

スコッチウィスキーのその後

2006年04月07日 03時34分15秒 | Scotch Malt Whisky

ウィスキー業界が大きく変化する出来事は、1860年の酒税法改正
「保税倉庫内の異なる蒸留所のウィスキーのブレンドが可能に・・・」要するに、
今までは同じ蒸留所のもの同士しか混ぜ合わせてはいけなかったのが、
他の蒸留所の物も混ぜ合わせていいと改正されたということです。

これによりブレンデッドウィスキーが誕生していきます。
しかし、まだ当時はスコッチウィスキーの存在は世界には広まってはなく、
スコットランドの地酒にしかすぎなかった・・・
ところが、スコッチウィスキーに追い風が吹きます。
1877年フィロキセラ病でフランスのブドウの樹が全滅。
イングランド貴族が愛飲していたワインやブランデーが不足し、
その貴族たちがウィスキーに着目します。
個性の強いモルトとクセのないグレーンを混ぜ合わせた、
口当たりのいいブレンデッドウィスキーがロンドンで大流行。
19世紀 ロンドンは世界の首都と呼ばれた都市、
瞬く間に世界に広がっていきました。

しかしスコッチウィスキーにひと悶着がありました。
1905年の「ウィスキー論争」です。
グレーンウィスキーをウィスキーと認めないという裁判が起きる。
いち早く連続式蒸留機を取り入れたローランドの業者vsポットスチルにこだわるハイランドやアイルランドの業者
1909年に37回の審理を経てグレーンもスコッチであると容認され、その後戦争によって蒸留所の稼動数の激減があったが、現在は100ヵ所ほどの蒸留所がたくましく稼動し続けてる。