バネの風

千葉県野田市の「学習教室BANETバネ」の授業内容や、川上犬、ギャラリー輝の事、おもしろい日常を綴ります。

本物のしめ縄

2017-11-24 11:07:00 | NPO法人アルファバドミントンネットワーク
明日30周年だよね、となんとなくせわしない気分だったのが前回のブログで、気づけばあれから1ヶ月。
その30周年記念祝賀会は余韻を残しながら終わったものの、既に過去のことになった今改めて言及するにはあまりにも時間が経ちすぎている。何事もすぐ書かねば言葉に気持ちが入らない。

だからこの1ヶ月、いろいろなことがあったけど、昨日のイベントのことを書きましょう。

昨日はNPOのイベント二つ入れていた。
朝からサイクリング。夕方ゴールして、そのまましめ縄作りレッスン。
無理なスケジュールであることはわかっているが、どちらもやるべし! ここしかない! ということで、無理なスケジュールのまま準備を進めていた。

まず、サイクリングの準備。
下見。
昨年までは皆より小ぶりのチャリだったために同じペースでの走行が難儀だった。よって今年の春に大きいチャリを買った。が、買ったまま軒下に置き一度も走らせることなく下見の日を迎えた。

昼過ぎに出発。
久しぶりの自転車にウキウキしたのはつかの間。
重い。ペダルが重い。
車輪が大きくなったのだから楽に進むはずが、ペダルが重くて思うように進まない。
同行者にどんどん引き離され、小さくなる背中を追いかけながら、夜行バスに乗ったときのように後残り何㎞と絶望的な気持ちで進みながら、沈む太陽を睨みながら35キロをなんとか走破。この時点で、今年は車で伴走しよう!と固く決意したのだった。
昨年よりコースがハードなのか、チャリに問題があるのか、脚力が落ちたのか、結論は出ないまま迎えたサイクリング本番。
天気予報でその本番は雨だとわかり、前日にサイクリング中止を連絡し、すこしほっとし、そして迎えたもう一つのイベント「しめ縄づくりレッスン」。

野田市レクリエーション協会の達人に来ていただきレッスンは始まった。
星野さんの倉庫に保管していただいている藁の一部を会場に運んだ。

今時はコンバインで刈り取りながら藁を裁断するから、長い藁自体が貴重だ。
さらに屋内で保管していたから痛みもなく、「極上の藁」との評価をいただいた。更に、さらに、収穫漏れした米も付属しているのだからリアリティある。

市販のしめ縄は青々している。
あれは藁で作るのではなくい草で作っているのだそうだ。
本来しめ縄とは、無事米が収穫できたことを神様に感謝するためのものなのだから、収穫した藁でやるのが本当なのだ、と達人に説明され、いたく納得。

「これで作るから、本物のしめ縄だよ」

「本物」という言葉は重い。
播種、田植え、稲刈りと一連の米作りを終え、そして収穫した米を食べている今、恵みの価値を体感している。その藁で1年の感謝を込めて作るからこそ、意義ある「本物」のしめ縄。

「先生、うちの田んぼで米作りませんか?」
というOGの一言で始まったハイブリッドスターライスプロジェクト。
終始「おもしろそう」というノリだったが、意図したわけではなかったが「本物」に帰着するこの重み。

本番の12/16の前に、バドミントン部と陸上部の精鋭数名が事前レッスンを受け、本番はこの子達がグループリーダーとなる、予定。

一束の藁を熊手で鋤き、ぬらし、たたいてなめして下準備は終了。



室内に戻り2人組で藁を編み込む作業となる。
藁の下部を束ね、足で挟み、2人で編み込む。

一束の藁を3等分する。
三つ編みではない。
「自転と公転でこうやって組みます」
言葉は難しいけど、実際やってみると手の動きは確かに右手が自転で左手が公転。2人の手は4本。藁の束は3本。だから渡して受け取ってとリズム良く進む。自転公転している藁の束が地球なら、中心にあるのは太陽。まさしく、中心の太陽を包み込むように、太陽を潰さないように編み込むのがコツとのこと。



「これなら1000円で売れるよ」
と隣の2人組は達人に言われていた。

その後垂れの作り方、しめ縄の飾り方レクチャーを受け、レッスンは3時間で終了した。



収穫の感謝がしめ縄づくり。
本番の12/16には田植えから関わっていただいた皆さんに是非来ていただきたい。
播種の頃より、田植え、稲刈り、そしてしめ縄レッスンと、着々と饒舌になり笑顔が輝いている陸上部の青年達をはじめとした高校生との交流も楽しさの一つだと思う。

2人組での共同作業そのものも新鮮な楽しさがある。

朝からソイタウンバドミントンキャンプの資料作っていたからなのか、新しいこと覚えようと緊張していたからなのか、しめ縄が終わる頃にはぐったりしてきた。頭が疲れた。
そんなこともあり、夕食はソイタウンバドミントンキャンプの懇親会会場下見を兼ね、前々から行ってみたいと思っていたから市内の割烹料理屋に繰り出した。

イメージ通りの店内と料理に出会い、会場決定。
次のイベントはソイタウンバドミントンキャンプ。




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