バネの風

千葉県野田市の「学習教室BANETバネ」の授業内容や、川上犬、ギャラリー輝の事、おもしろい日常を綴ります。

灯台下暗し

2008-12-25 12:27:01 | バネ
 「とうだいもとくらし」のことを長いこと「灯台下暮らし」と思っていた。灯台の下に住んでいると,光が届かず,なんだかよく見えないし、他人ばかりを照らしていても自分の足下にいる身内に十文目が行き届いていない、といった独自の解釈を続けていたわけで、まあ意味的には大体合っている。4畳半一間の裸電球のアパートで家族がうすぼんやりした部屋でちゃぶ台囲んでいるイメージがあった。その粗末な家は海の上に、いかにも不安そうに浮かんでいる。状況改善しようと、かろうじて灯台の足場にカモメの巣のように張り付いて暮らす。これでは無理があるから,ある時は,この家族は灯台の中で海の安全を守る生活をしているけど,実は自分の安全は十分守られていないんだ、などと無理矢理イメージを膨らませていたけど、これも不自然です。
 などと間違いの披露をしたいのではなく、じつは「灯台下暗し」に気づき、アンビリバボーと叫びたいようなことがあったのです。
 昨年の中3受験生。国語テストの本文読まず,設問だけ読んで解答している子がいて、それを直したら急に国語の点数あがったという話を今年の中3生にしていたら、「えっ?うちもそうしているけど。」ええー、そんなー。だから学年進むにつれ国語の点数落ちてきたんだ。灯台下暗しとはまさにことことです。いつも最も近くで見ていたのに,気づかないできたなんて。