バネの風

千葉県野田市の「学習教室BANETバネ」の授業内容や、川上犬、ギャラリー輝の事、おもしろい日常を綴ります。

遠いものが近くなる

2010-06-18 11:50:48 | 感動
 人の行動範囲は案外狭い。日常生活はお決まりの定点移動の繰り返し。うちみたいに通勤数歩だと、敷地を一歩も出ずに1日が終わることだってある。買い物行くのだっていつものスーパーだからせいぜい半径数百メートル圏内で生活完結している。だからいつもと違う土地に行くと,すっかり気分は非日常になる。埼玉、栃木、茨城、群馬といった北関東方面は車でのアクセスが良いこともあり,ちょっとした用事でもお気軽プチ旅行気分でブラッと出かけれるから、結構好き。
 先日高校生の関東大会の会場は、町田。気分的にもうそこはテリトリー外。都心を抜ける。更にその先へ行く。また悪いことに,その日は渋滞で到着に4時間かかったのだから、心理的にも物理的にも遠い土地になってしまった。そんな非日常気分満杯で行った大会から帰ると、小惑星「イトカワ」からはやぶさカプセル帰還とのニュースが飛び込んだ。これには研究者、関係者の粘り強い努力があったそうだが、その研究所は相模原にあるという。え、サガミハラ?泊まっていたホテルのあるとこじゃん。すかさず研究所の位置を確認すると、その近く車で通っていた。
 一つのことに粘り強く取り組み、その快挙に沸いていた人たちの横を通り過ぎていたという事実。
 すっごく遠い世界の話なんだろうけど,時間と空間をほんの少し共有していたと知ったことで,少し身近に感じられるからおもしろいですね。
 知識は事象を引き寄せるってことかな。

天地明察を読んだ

2010-05-10 07:51:56 | 感動
 いろいろみんなが好きなことは好きでないことが多いので、ベストセラーだと言われても水が合わないと感ずると手に取らない。これは食わず嫌いだと思うし、多分に保守的なのかもしれない。でも今回は話題に飛びついて大正解だった。
 本屋大賞をとった「天地明察」。こんな面白い小説素通りしなくてよかった。要所要所に予告をズバリと書き記すなんて最初は安易に感じられたけど、それにまんまとひきよせられ、ことの成り行きに一喜一憂していく自分がいた。それだけでない。大きなチャレンジしたくなってきた。
 読書時間をやりくりして細切れに読む。早く結論にたどり着きたいものの、左手側のページが薄くなっていく淋しさ。そしてついに昨晩最終ページをめくってしまった。締めくくりはまるで朝のテレビ小説の様にハッピーエンドに数年を駆け抜けていても、ちっともイヤでない。先を急がずもう一度味わって読もうと思う。
 

孤高であること

2010-03-01 23:37:58 | 感動
 ご多分に漏れず、オリンピック閉会式見ましたよ。競技ほどつぶさに見たのではなく、適当にかいつまんで見た感じ。
 昨晩のインタビューで真央ちゃんは、旗手をを務めるのかと聞かれたら、少しとまどい先輩達に遠慮している風に「みんなで持てたらいいなと思います」と謙虚に答えていた。しかし実際はみんなで持つのではなく、1人だけでの入場となってしまったのです。そして大仕事を終え、後から入場して先に席に着いている選手団の所にウロウロキョロキョロ捜しながら向かうと、なんと真央ちゃんの席が確保されていなかった(様に見えたよね)。その場のみんな、「やべ、真央ちゃんの席とっとくの忘れた」と少しうろたえている風なんだけど、閉会式のお祭り気分の方が強く、そんなバツの悪さも上の空になってしまったみたい(に見えた)。「真央ちゃーん、ここ、ここー」なんて仲間の真ん中に席用意してあるのが普通なんて思うのは一般人の甘さかな。エースの孤独を見た、なんてね。
 もし野田ジュニアでこんなことあったら、「おい、席空けて待ってるのが普通だろ!」なんてHコーチがどなった事でしょう。世界で戦うアスリートはそんなみみっちいことを云々する精神性はどーでもいいことなのかもしれない。肝心の本人も。そんなこと気にしているから、県大会レベルなのかもね。


脳みそ、ハート、胃袋に刺激だらけの一日

2010-02-28 00:22:14 | 感動
 野田ジュニアでコーチやっていただいていたS田さんの結婚式に出席する。日頃ちっとも偉ぶらないS田コーチなのですが、実は日本のブレインなので、ご臨席の面々は日本の学会最高峰の方々で、祝辞は大学の講義のようであり、これはこれで日頃とは違う水の中に身を置く貴重な体験でした。東京会館最上階で、ブラインドを上げると窓の外は皇居。目の高さに鳥が飛び交う景色を演出に入れるとは素晴らしい。最高級のお料理で、メインディッシュはフォアグラとトリュフと,キャビアとパイ包みなんちゃらという,エリザベズ女王が食されたという、とにかくすっごく高尚なものなので,撮影。カメラの調子が悪く,肝心の新郎新婦を撮る事ができなかったので,お料理だけ載せます。
 我々ご一行は,せっかく東京まで来たのだからと卒業生がやっている阿佐ヶ谷のラーメン屋を訪ねることに。開店直前にドヤドヤ乗り込むと,店長「マサ」は,あのマサの顔で迎えてくれました。マサは手際よく,軽快トークで餃子を焼き,ラーメンを作りました。「昔よく料理食べさせてもらいました。」と言っていたけど、そのマサに料理つくってもらう感激。マサの顔を見ていると,1期生、2期生達の想い出が次々よみがえる。もう20年も経つのにね。
 10人で一杯になるカウンターだけの基本ラーメン屋で、正直な店長マサが作る愛のあるラーメンを完食。いやー、濃い1日でした。阿佐ヶ谷駅近くの、らーめん一兆。

 
 牛フィレ肉のフォアグラ詰パイ包み焼きプリンスアルベール風

 
 阿佐ヶ谷駅 らーめん一兆

 
 みんなはタンタン麺大盛り 自分はあっさり醤油ラーメン

 
 20年ぶりの マサ

 
 焼き餃子に塩こしょうつけて食べるのもお勧めとのこと マサ手書きのポップ

後世に語り継がれる日

2010-02-27 06:53:16 | 感動
 日本中が、というか世界中がかもしれないが、釘付けになった女子フィギュアスケート。後世に語り継がれるであろう勝負に居合わせる事ができたのです。ばあちゃんになった時に、「この時ガット張りながら家でテレビでみたんだよ。」なんて入れ歯フガフガさせながら孫に話す日が来るかもしれない。
 昼からのTV放映に合わせて、午前中でバタバタ外の用事を済ませる。農協、銀行、郵便局どこも混んでいた。ロックタウン内も人多し。やっぱ、みんな昼からテレビ見るため?郵便局のATM,外まで蛇行して人並んでいるの初めて見た。貧乏性なので、ただテレビ見るのはもったいないから、WBCの時同様この際溜まっているガット張ることにした。すっごいじゃん、って思うのは画面見ながら指の感覚だけで張ってもミスなし。などとやっていたのは安藤選手の時まで。やはりその後は表彰終わるまで画面釘付け。浅田選手の重たい気持ちに同化し、日の丸を背中にしょった記念撮影のシーンもつぶさに見て、ふかーく考える事になるのでした。国母選手の服装問題やその後の態度や競技内容については、「だろー、だからなー」なんて大人はこれまでの経験値で軽く結論だせたけど、競技後表情をなくした浅田選手を見ながら、この件に関しては簡単に結論でませんね。日本国民が皆真面目に物事を考えるきっかけになったと思います。