今回の衆院解散いついて安倍晋三総理は”国難突破解散”と名づけた。「国難」とは久しぶりに聞く言葉である。戦争中、小学生だった僕らは、明治時代の古い軍歌「元寇」(永井建子作詞作曲 明治24年)をよく歌ったものだ。♯ 四百余州にこぞる十万余騎の敵 国難ここにあり 弘安四年夏の事、なんぞ恐れん われに鎌倉男子あり、正義武断の名 一喝して世にしめせ”。また、戦時下の翼賛選挙でも”国難突破大演説会”といった立て看板をよく見たような記憶がある。
もしかすると、僕は戦後70年、「国難」という言葉を初めて聞いたのかもしれない。戦争放棄の平和憲法の下、幸い一僕らは一度も「国難」には遭遇しなかった。そのため平和ボケしてしまったのか、安倍総理が「国難」と言われても今一つピンとこない。確かに北朝鮮が、わが国の上空を何回もミサイルを飛ばし、そのたびにJアラートのサイレンがなり響く事態は「国難」である。が、今一つ、東京に住む80歳半の僕には「国難」の緊迫感がない。
昔の歴史書を見ると、700年前の二回にわたる元寇時代、鎌倉幕府は北条時宗の時代だったが、時宗はモンゴル帝国から高麗を通じて何回もの朝貢要求を黙殺した。一方、全国、四百余州から兵をこぞり、九州の警備にあたった。文永(1274年)弘安(1280年)の二度の元寇は、結果的には”神風”が吹き、わが国は侵略に会わなかった。史家によれば、わが国の勝利は時宗の専断的な意思決定だったといわれる。安倍総理の場合はどうか。「国難」突破といっても選挙の告示から投票まで半月間、政治が空白になる恐れもある。国難突破の理由付けは、どんなものだろうか。
もしかすると、僕は戦後70年、「国難」という言葉を初めて聞いたのかもしれない。戦争放棄の平和憲法の下、幸い一僕らは一度も「国難」には遭遇しなかった。そのため平和ボケしてしまったのか、安倍総理が「国難」と言われても今一つピンとこない。確かに北朝鮮が、わが国の上空を何回もミサイルを飛ばし、そのたびにJアラートのサイレンがなり響く事態は「国難」である。が、今一つ、東京に住む80歳半の僕には「国難」の緊迫感がない。
昔の歴史書を見ると、700年前の二回にわたる元寇時代、鎌倉幕府は北条時宗の時代だったが、時宗はモンゴル帝国から高麗を通じて何回もの朝貢要求を黙殺した。一方、全国、四百余州から兵をこぞり、九州の警備にあたった。文永(1274年)弘安(1280年)の二度の元寇は、結果的には”神風”が吹き、わが国は侵略に会わなかった。史家によれば、わが国の勝利は時宗の専断的な意思決定だったといわれる。安倍総理の場合はどうか。「国難」突破といっても選挙の告示から投票まで半月間、政治が空白になる恐れもある。国難突破の理由付けは、どんなものだろうか。
70年以上平和の時代が続いています。僕も含めてこれが当然のように思っていますが、相手があることです。有事の際の対策は前もって考えておくべきですね。ただJアラートのような幼稚なものでは。足元をみられるだけです。
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安倍首相、選挙公約に「朝鮮半島有事の日本人救出対策強化」
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「北朝鮮の脅威、日本が直面している国難」
「自衛隊を合憲化、避難所を整備」
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日本の与党・自民党が、今10月月22日に行われる衆議院選挙に向けた公約に、韓半島(朝鮮半島)有事の際の在韓日本人の避難・救出態勢強化を盛り込んでいることが分かった。東京新聞が10月8日、報じた。
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自民党は今10月月2日、「北朝鮮の脅威」と「少子高齢化」を日本の「二つの国難」と位置づける選挙公約を発表。この公約の核心の一つが「海外で緊急事態が発生した際、日本人を救出する体制を構築し、救出能力の向上を加速化する」というものだ。東京新聞は「安倍政権は北朝鮮への圧力を強調する一方で、圧力の延長で韓半島に実際に非常事態が発生するというシナリオを想定している」と分析した。
ほかにも自民党が掲げた安全保障関連の公約には「北朝鮮に対する国際社会の圧力強化を日本が主導する」「北朝鮮のミサイルを迎撃するために陸上配置型の迎撃システム『イージス・アショア』を導入する」「自衛隊を合憲化し、地下避難所を整備する」などの内容も盛り込まれている。
日本の防衛省は昨年末から、有事の際を想定した海外の日本人の救出訓練を行っている。日本政府は韓国に非常事態が発生した場合、3か月以上の長期滞在者約3万8000人と短期の旅行者約1万9000人、合わせて約5万7000人を救出する必要があるとみている。また、米国政府に「軍事行動に出る前に日本と事前に協議してほしい」と要請している。日本は韓国に滞在中の自国民をひとまず韓国政府が指定した避難施設に避難させた上で、韓国政府の同意の下で在韓米軍と韓国軍の支援を受けて全員日本に帰国させる方針だ。
日本の自衛隊が、武器を使用する訓練を非公開で実施していることも分かった。2015年9月に国会を通過した安保関連法は、緊急事態が発生した地域の日本人を救出する際、これを妨害する武装集団を制圧するために武器を使用することができると定めている。
安倍さんは解散理由として「国難」とまで言い出し、色々言っていますが、大義ではないですね。ご指摘のように消費税は”後出し”の感があります。安倍さんとしては支持率が上昇した今しかなかったのでしょう。「希望の党」現象イヤですね。所詮、政治家にとっては議席です。恥も外聞もないのでしょう。議員数を減らし、報酬も少なくすべきです。民進解党論、自由(小沢)との合併論、まったく何をかいわんやです。
色々あれど長続きしている政権です。
改憲を争点にするわけでもなく、消費税の問題も後付けという感じで、首を傾げます。
一連の疑惑そらしなだと野党は騒いで、その方向に印象付けしたいようですが、それとも違うよいに見えます。
この選挙で誰が得をするのでしょうか?
世界がざわついている時期に、政治の空白だけは勘弁願いたいです。