住民を避難させずに実験するとは、敵のミサイル攻撃をうけたのと同じですね。
朝日日報日本語版 より
北朝鮮が豊渓里の核実験場(咸鏡北道吉州郡)で6回目の核実験を実施した9月3日、実験場近くの村の住宅や学校が崩壊し、数十人の死傷者が出ていたことが23日までに分かった。
脱北者らが参加する北朝鮮研究団体「サンド研究所」はこのほど、吉州郡を訪れた北朝鮮消息筋の話として「6回目の核実験で発生した強い人工地震により、豊渓里から8キロ離れたシンドン里の農民らが住む住宅数十棟が崩壊し、数十人の人命被害が発生した」と説明した。この消息筋によると、住宅は基礎部分が弱い上に木造の柱が使われているため、完全に崩壊してしまい被害が深刻だという。
学生たちも被害を受けたことが分かった。これは北朝鮮当局が核実験の実施を知らせず、避難を勧告しなかったせいだ。消息筋は「核実験のあった9月3日は日曜日だったが、学生約150人が労働力として動員され、教室に集まっていた。校舎の半分が崩壊し、人命被害が発生した」と話した。しかし北朝鮮当局は、核実験の被害の復旧よりも収穫の方が重要だとして、被害に遭った農民たちを農作業に動員したという。消息筋は「家が崩壊してもうすぐ3か月になるが、農作業が忙しくて被害の復旧など考えられない。被害に遭った農民たちは、農場の建物や被害の少なかった家に身を寄せている」と説明した。豊渓里出身の脱北者は「シンドン里でそんなに被害があったのなら、核実験場のある豊渓里の住民たちははるかに大きな被害を受けたはず」だとして「家族が無事でいるのか心配だ」と話した。