すれっからし手帖

「気づき」とともに私を生きる。

感謝しかない。

2015-04-03 17:32:11 | 日記・できごと
婦人科系の持病で、少しお腹を切る手術を受けた。

局所麻酔の効きが悪く手術中も痛みが襲って来るし、麻酔が切れた後の激痛のおかげで、その夜は一睡もできなかった。

日帰りで簡単な手術だと思っていたから、術後の予想を超えた痛みと体力の低下に気持ちがやさぐれた。

咳やくしゃみをすると激痛か走るので、それらを我慢するだけでも一苦労だった。

もう、お腹を切る手術は絶対に嫌だと思った。


それから一週間たって、今日抜糸だった。痛みは残っているけれど、「あー、終わった」と思って力が抜けた。ほっとしたのだ。


そして、病院から帰るバスの中で、突然感謝の気持ちが溢れて、涙が止まらなくなった。


傷が目立たないようにと丁寧に手術をしてくれて、不安や心配にきちんと向き合ってくれた若手女医のY先生、ありがとう。

手術の時、麻酔が切れて痛みに打ち震えた私の掌を温かい掌で握りしめてくれた手術室の看護師さん、ありがとう。

この病気を見つけて大きい病院にすぐさま紹介してくれた町医者のH先生、ありがとう。

仕事が忙しい時なのに、動けない私に代わってご飯を作ってくれたり、洗濯してくれたり、買い物してくれたダンナさん、ありがとう。

春休みでどこにも遊びに連れて行ってあげてないのに、文句もいわず、術後の母の隣で静かに遊んでくれていた息子、ありがとう。

通院の時に息子を預かってくれた優しい近所のママ友さんと娘ちゃん、ありがとう。

家事ができないだろうからと夕飯のおかずを届けてくれたママ友さん、ありがとう。

メールやラインで優しい言葉でいたわってくれた友達、お母さん、お義母さん、ありがとう。


気づいたら、ありがとうがいっぱいだ。


手術は辛かったけど、面倒で大変なことだったけど、周りの人たちから、こんなにもたくさんの愛情をもらったよ。

手術は、私に「感謝の気持ち」という最高のギフトを授けてくれたんだ。

やっぱり、もちろん、もう手術はいやだけど、こんな風に、人生の中で時々起きる「いやだなー」って思う事って、もしかして、誰かに、何かにこうして感謝するために起きるのかもしれないな、って思えたりもする。


いつかやってくる死の際で、こんな風に溢れる感謝の気持ちを抱いて、この世を去ることができたらいいな。

それが、私の、ささやか、かつ壮大な夢だな。



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