すれっからし手帖

「気づき」とともに私を生きる。

気分が現実を作る。

2016-02-04 10:44:46 | My メソッド
思考が現実を作る。
これ、正しいんだけど、実感として弱い。

気分が現実を作る。


私には、こっちの方がしっくりきます。

気分と感情は似たような意味ですが、気分は感情よりももっと広範囲なもののように捉えています。

感情は、思考(ジャッジ)から作られますが、気分は思考だけじゃなくて、天候、体調、欲求、感覚から影響を受けるもの。

語感としては、感情よりも軽い印象で、より繊細なイメージがあります。

この気分がね、私はとてもとても大事なんだと最近常々思うのです。この気分に気づいて手当をしてあげること。その繰り返しが日常に小さな変化をもたらして、自己肯定感を高め、現実を変えていくのです。

🔸🔸🔸

例えば、朝起きた時、出勤の時、気持ちが動いた時に、
自分に問いかけてみます。

わたし、今、何を感じてるかな?


その「感じ」が小さくても、一所懸命にキャッチします。

体の「感じ」ならば、肩が重い、関節が痛い、喉が詰まった感じ。

気持ちとして生じている「感じ」ならば、緊張してる、気が重い、面倒くさい、悲しい。

欲求として現れている「感じ」ならば、行きたくない、食べたい、伝えたい、聞いてもらいたい、逃げたい、泣きたい。

多分1番わかりやすいのは「欲求」。しっかりと認めて、できる限り叶えてあげれば、気分は確実に変わります。

「体」と「気持ち」にあらわれたものは、これはどっから来てるかな、と考えてみます。睡眠不足なのか、お天気なのか、大事なプレゼンがあるからなのか、嫌な上司がいるからなのか、保育園の送りで子どもに泣かれたからなのか。

体だけの問題ならば、それに気づいてあげるだけでホッと落ち着く場合もありますし、具体的な対処法(休む、寝る)が取れたら解決します。

1番やっかいなのが気持ちの場合ですが、それがどこから来てるのかがわかっただけで楽になることもあります。

ただし、これは、思考が絡んでいる場合が多く、気づいただけでは気分は変わらないのが普通です。

そこで、自分にイヤな気分を味あわせている思考(失敗したらどうしよう、など)に対して自分の中でホッとできる言葉(プレゼンを例に取ると、「あれだけ準備したのだから大丈夫」「プレゼンで緊張するのは当たり前」「足りない点は先輩にフォローしてもらおう」等)を対抗させます。それがうまくやれると、気分は確実に変わります。

普段からマイナス思考に偏りがちな人は、自分の思考の癖を把握して、どんな言葉を自分にかければ自分がホッとできるか、場面場面に応じた言葉をストックしておくのがコツです。

もちろん、自己完結ではなく、自分をホッとさせてくれる言葉をかけてくれる人に助けを求めるのも効果的です。

🔸🔸🔸

こうした気分(特にマイナス)に気づかないでいると、何やら訳のわからない不快さがたまり、その塊にずっと自分が支配されるようになります。結果、大きな失敗や、病気に結びつくことになったりします。

最初は、おおざっぱにしか捉えられなかった気分も、常に「何を感じてる?」を癖にしていくと、より繊細なところまで感じていくことでき、より確実な対処ができるようになります。

たとえば

朝、夫を見送った時イヤな気分(気分の気づき)

「最近、お弁当作ってくれないよね」(気分の原因:夫の発言)

この発言の何がイヤなんだろう。(気づきを深める。)

寝坊や手抜き家事を責められたように感じたんだ。(本当の原因の特定)

「また、君のお弁当が食べたいんだよね」て言われたら悪い気分にはならない。(さらなる気づき)

夫に、朝の言い方をされて責められたと感じた。
違う言い方をして欲しいと伝えてみよう。(行動、気分への対処)

自分が自分に気づいてあげられること、それを元に行動を起こせるようになると、高い満足感を得ることができるようになりますし、結果が伴うことも増えてきます。

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ところで私、一年位前から、マインドフルネスに興味を惹かれ、座ったり、歩いたりしながら、呼吸瞑想を毎日ゆるーく実践していますが、やりながら最近やっと気づきました。

マインドフルネスって、まさに、上で書いたことを、より効果的に実践するためのトレーニングなんだって。

悟りや慈悲心を育てるため、そんな抽象的な説明では、全然自分の本心が納得してなかったんですけどね。

自分の気分・感覚に気づくため、自分を知るため、ひいては自分を大切に扱うためのスキルなんだ、と腹に落ちたら、マインドフルネスというのは生き方そのものなんだな、とも思いました。

自分の小さな気分、繊細な感覚に気づくには、毎日の小さな実践が欠かせまん。

集中できる時間を作って、自分の中で起きていることに意識的になるための瞑想。私のマインドフルネス修行は、そんな目的を持っています。

他者、生きとし生きるものへの慈悲は、おそらく、それと同時に、あるいはその先にあるものなんでしょうね。


愛読書の中の一冊です。

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