すれっからし手帖

「気づき」とともに私を生きる。

プラスの感情も、溜め込まない。

2016-02-17 21:50:28 | My メソッド
感情についての話になると、ついついマイナス感情ばかりを思い浮かべますが、今日は、プラスの感情について。

プラスの感情って気持ちいいですよね。

喜び、楽しさ、達成感、陶酔感、ワクワク感。

ずっと浸っていたくなる。手放したくなくなる。もっともっと、味わいたくなる。

でも、

感情は、感じて、流す

が基本。

これは、プラスの感情も例外ではないと思います。

マイナス感情を溜め込むと、それがやっかいなことを引き起こすように、

プラスの感情も、溜め込むと、変容して、プラスではなくなります。


このへん、アスリートは、よく証明してくれます。


大好きなテニスの錦織選手が、一昨年のグランドスラムの一つ、全米オープンで王者ジョコビッチを準決勝で破った日の夜、自分の中で起きたことを話しています。


「昨日の夜は、気持ちが高ぶるのを抑えられなかった。嬉しさと緊張で胸が苦しくなったり、寝つけなかったりもした…」

(「錦織圭リターンゲーム」内田暁著より)



結局、彼はすぐそこにあった優勝を逃します。普段は勝ち越していたチリッチに、あっけなくストレート負けを喫する。

彼がジョコビッチに勝って経験した未知のプラス感情は、想像を絶する興奮を引き起こしたのだと思います。そして、流して、冷静に次の試合に備えるには、あまりに大きすぎたプラス感情だったのかもしれません。

🔹🔹🔹

錦織選手に、大きな緊張と重圧を強いたように、プラスの感情は、流せないままだと、過度のプレッシャーはもちろん、恐怖、不安、傲慢、逃避、依存にも姿を変えるんですよね。


それから、マイナス感情ばかりで生きてきた人が、初めて大きなプラス感情を味わったりすると、そこにすがりつきたくなったりもします。

失いたくない、失うのが怖い、もう2度と味わえないかもしれない、絶対に手放してはいけない、そんな強烈な渇望感や恐怖に変容しやすいのです。

そして、姿を変えた古いプラス感情をいつまでも手放さないから、次のプラス感情もやってこれない、というジレンマが起きます。


感じて、流して、感じて、流して。

プラス感情も、恐れないで、手放していくのが大切です。そうしたらまだ必ずやってきますから、その都度、何度でも味わえばいいんですよね。

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