すれっからし手帖

「気づき」とともに私を生きる。

村上春樹に癒されて。

2015-04-15 22:21:43 | 日記・できごと
村上春樹氏のブログを読むのが日課になっている。

『村上さんのところ』



最近は毎朝、スマホで一番最初に開く。

特効薬的アドバイスもないけれど、とにかく心地いい。真ん中に貫かれた硬い芯の周りにやわらかいものが覆われている、その感じがしみじみいいのだ。

ブログといっても、読者から送られた質問・相談メールに丁寧に返信するという体裁の期間限定のもの。毎日少しずつ更新されていて、5月上旬まで続くそうな。

十代の頃に読んだ『風の歌を聴け』や『ノルウェイの森』以来、氏の小説は読んでいない。

自意識が強い作品は、ヒリヒリするような読後感だったな。若者文学だと決めつけていたし、氏も相当にエキセントリックな人だと決めつけていたけれど、これを読むとね、いい意味でこの文豪のイメージを覆される。

訥々と淡々とした語り口と、非常に常識的な感じ。そして、回答がどこかユニークでウィットに富んでいて、しかも誠実で暖かい。

すごい人、一流の人というのは、どの分野の人でも、こういう普通っぽさの要素を大事にしてる気がする。いかにも、ではない、そのギャップがずるい。

何年かぶりに小説も読んでみようかな。



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