すれっからし手帖

「気づき」とともに私を生きる。

期待しないとイライラしない。

2015-07-20 16:45:53 | My メソッド
この街とも、この住まいともあとわずかでお別れ。

息子は、すでに慣れ親しんだ幼稚園の最終日を迎えて夏休みに突入。

ベランダでは、園で育ててきた朝顔が、綺麗な花を咲かせてくれています。


色んなものに名残惜しさを感じる今日この頃ですが、一番名残惜しいのは、息子との、この母子生活かも知れません。

一足早く転居した夫を見送り、ドタバタの中で始まった2人の生活。家事も育児も多くを夫に担ってもらっていたグウタラ母が、お父さん子の息子と2人きりでうまくやれるのかと、最初は不安で仕方なかったものです。

それが、蓋を開けたら、意外や意外。もう、毎日毎日楽しくて楽しくて。

ゴミ出し、園バスの見送り、朝食作り、金魚のエサやり、休日の遊び相手等々、夫の不在で増えた負荷は数知れず。

でも、その負荷も、日課になっていけば大した負荷でもなく、息子も率先して手伝ってくれるという嬉しいメリットも。遊び場を開拓するのも結構楽しいし、単身赴任家庭のお友達と休日に夕食会を開いたりするのも、これまた新鮮でした。

物理的な負荷は増えたのに、なんだかラクチン。イライラをほとんど感じないんです。夫に聞かせたら、ガックリされそうですが、でも事実なんですよね。

一体、私の中に何が起きたのか…。

イライラの正体は、自分の掛けた期待通りに物事が進まなかったり、人が動いてくれなかったりすること、つまり、期待と現実との齟齬から起きます。

その期待をね、私の場合は、夫にかなり掛けてました。無意識ですけど。

やってくれて当たり前。やってくれないとイライラする。思うようなやり方でやってくれなくてもさらにイライラする。

その、期待を掛ける相手がいないんです。だから、自分の中で期待するという感情が発動しないし、期待を裏切られた時の激しい消耗もない。そのエネルギーを、自分でやるためのエネルギーに振り分けられる。イライラ、というムダな精神活動がほぼなくなるんです。

私が、私の能力で生き生きと暮らせる負荷が、この今の暮らしの負荷なのかもしれません。夫がいた時はラクしすぎていたのかもしれないなぁ。

もちろん、我が家は赤ちゃんがいたり子どもの数が多い家庭ではないし、経済面はすべて夫か担ってくれているし、と、元々の負荷は必ずしも大きくない家庭だからこそのバランスともいえます。

兎にも角にも、イライラしないってこと、これ以上の幸せはありません。心が穏やかで、色んなことに寛容でいられます。その証拠に、母子生活になって、息子を怒鳴ったこともほとんどありませんもの。

新天地での夫はかなりの激務で、今のこの母子生活と大して変わらなさそうです。でもね、夫がいるとなると、また、期待→イライラが発動するのかなって、今は、それが一番怖かったりします。

再び3人生活が始まる前に、イライラは、自分の期待から発生するんだ、という事実を肝に銘じておかなくっちゃ。