まだ緊急事態宣言が発令されていない先週、
京都シネマにて上映中のサーロー節子さんのドキュメンタリー映画を見てきました。
サーロー節子さんは、長年、核兵器廃絶運動に尽くしてこられた広島女学院の同窓生、大先輩です。
2017年12月、核兵器廃絶国際キャンペーン(ICAN)のノーベル平和賞受賞の際には、
受賞スピーチをされました。
この映画は、サーローさんの生い立ち、そして壮絶な被爆体験、
そこからカナダへ渡っての反核運動、ICANのノーベル平和賞受賞までの道のりを描いています。
プロデューサーの竹内道さんも同じく広島女学院の同窓生で、被爆2世です。
竹内さんのおじい様が、原爆投下当時、日赤病院の院長先生であったことや、
お母様との関係をオーバーラップしながら映画は進んでいきます。
ヒロシマへの誓い サーロー節子とともに
広島では、核兵器禁止条約が発効する1月22日から八丁座で先行上映されました。
関西でも上映されることを願っていましたら、
全国上映が決定し、順次公開されることになりました。
しかし、なんと公開1週間で緊急事態宣言が出されてしまいました。
単館映画館、ミニシアターでの上映ですので、休業はされていませんが、
自粛、自粛と言われていては行きにくいと思います。
でも、少しでもたくさんの方に見ていただきたいです。
被爆のこと、核兵器廃絶のことなど、知ってはいるけれど、なんの力にもなってこなかった…
私も含めて、そう話される方は多いです。
でも、サーローさんはおっしゃいました。
「少しでもいいのです、知って、そして伝える、それだけでいいのです。」と。
先日、ミャンマーの知人と話す機会があって、情勢を心配していると、
「現状を知ってもらいたい。それだけでいいのです。」
同じように言われていました。
大きなことはできませんが、知ることならできます。
小さな砂粒も、集まれば砂漠になりますものね。
それではまた~