養蜂場のCMの直後に殺虫剤のCMが流れます。
あれっ、と思っても、画面がすぐ変われば一瞬に忘れます。
秒刻みのCM放送には、切れ目を作る余裕がないので、何を売りたいのかわからないのも混ぜこぜに放映されます。
見る人の記憶に残るのは、著名のアイドルや役者が出ていたということと、ときどきまとめて文字の出てくる社名だけです。
コンサートホールで、室内楽が終わった直後、動画が映写され、そこにピエロが踊り出てきたような、ハチャメチャ画面に、TVを見ているとつき合わされます。
なりふり構わずのCM合戦場、その画面が戦場ならば、どこかに命がけなところもあるはずですが、それはさすがに見えないように工夫されています。
そんなことのために、田舎芝居のようなドラマ、草野球のようなゲームをしばしば見せられます。
よせばよいのに、続けて見ないとどこかに置いていかれるような、奇妙な恐怖感に襲われます。
何百万年の歴史の1万分の1ぐらいの間に、とうとう人間は変なものを作り出してしまいました。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます