カナ文字を上等な言葉と思う習癖が、だいぶ根付いてしまったようだ。
エコなども、その一つだが、どういうことをエコと言うのかは、さほどはっきり認識されていない。
この世の環境を、人間の意図がかかわってつくってしまったからには、人間の責任がかかっており、人間はそれから逃れるわけにはいかない。
エコロジーとはそういうことと思っている。
人間の生活環境上、あるいは経済発展上、さしあたりの都合をよくして便利さを追求するだけのことではないのに、TVのCMに出てくるエコには、たいがいその部類のものが多い。
生活環境をよくして何が悪いか、経済を発展させて何が悪いかと、反論はすぐ起きそうだが、反射的にそれを思い浮かべる人は、エコノミーというカナ文字崇拝教に、すでに折伏されているのではないかと思う。
偽善エコロジー―「環境生活」が地球を破壊する (幻冬舎新書) | |
武田 邦彦 | |
幻冬舎 |
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