・・・・・・あわぞうの覗き穴・・・・・・

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口走る

2013年01月23日 | つぶやきの壺焼

口走るとは、深く考えてないことが言葉に出てしまう一種の出来事と言えそうである。
意思に逆らうほどではなくても、思っていることとは違った意味に取られる別の言葉が出てしまう。
発言責任はあっても、その人にとっては意思どおりのことではなく、いわば出来事に近い。
「なんちゃって」と追いかける手もあるが、万事そう巧くはいかない。

「学者とは、不用意に無意味なことを口走らないもの」とどこかで読んだ。
思いつきで何でも言いたければ、学者の群れから抜けなければならないということだろう。
無意味なことを口走ってはならないとされても、本人がその都度意味を持った発言と思っていたらどうなるのか。
ある説を述べ、少し経って状況が変わればそれに合わせた説を堂々と説く。
ニワトリアタマといって、三歩歩けば記憶が飛んでしまうたとえがあるが、記憶が残っていても、有為転変は世の常と居直られては、時の声として聞き流すしかない。

政治家の場合はどうか。
口で仕事をしているだけに、走っているようにはなかなか見せない人もいる。
なかには、口走るどころか、走る口しか持ち合わせのない、味わえる口を持たない人もいる。そういう人の口は、走る以外には貪りのための部位でしかなさそうに見える。
口は災いのもとではなく、口は我輩のためにあるとは、その人は口走らないだろう。



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