・・・・・・あわぞうの覗き穴・・・・・・

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悠々とは強さの形容だった

2014年04月29日 | つぶやきの壺焼

「悠々自適ですか」と聞かれて「そうだ」と答えられる人は、ずいぶん幸せなお方でしょう。
悠々自適には、二つの判定条件が盛り込まれています。
すべてのことにゆとりを持っていられる悠々、自分の思うままにものごとが適う自適、文明の恩恵だぶだぶの今の世で一呼吸した人には、そのときすでに悠々自適の条件は整わなくなっています。


もともと悠々自適とか左団扇などという言葉は、そうであるかないかなど判別対象として話に乗せることではなく、大衆小説や小話で、暮らしのゆとりを表現するときの定型句であったはずです。
ごく親しい仲間同士の茶話ならともかく、深い付き合いもない人に「悠々自適ですか」と問いかけるのは、失礼千万とまではいかなくても、どこかで馬鹿にしているようにしか聞こえません。


悠々としていられるには強さが必要です。
強さの裏づけのない態度に、悠々は感じられません。


ツー・ビート復活が報じられました。
タケシが昔のコンビを組もうと、相方に持ちかけたという話です。
助けられたと言わせない強さ、話だけでなくやってみせる自信、それらしい悠々自適をここに見た思いがして、この忘れていた言葉がキーから滑り出ました。

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