渦には不思議な力があります。
渦に巻き込まれると、浮いているものは渦の中心に向かって吸い込まれていきます。
下水道のごみを渦に巻き込んで、処理機のあるところへ連れ去る装置が使われています。
渦の作り方が巧くいけば、ごみ処理が容易になるというものです。
渦で思い出すのが、一升瓶で送られてきた酒を、わざわざ樽にあけていた、酒屋のおばさんの仕草です。
酒瓶の口を下に向けて、尻を二三度円く振るように回すと、ドボドボと出ていた瓶の中の酒がジャーっと一息に流れ出ます。
円く振るのは、瓶だけでなく自分のお尻も一緒でした。
なぜ樽にあけていたのか、ひそかにブレンドを試みていたのかとも考えましたが、昼間店頭で堂々とやっていたのです。
何十年も前のことなので、もうその理由は確かめられません。
下水の水流に渦を作る装置を「水面制御装置」と呼んでいますが、あれは水流制御ではないかという気もします。
名前は固有のものですから、異を唱えるのは「ごみ話」なのですが。
渦を水面でなく底のほうに作って、水流を制御できれば、核下水の処理に役立てることができそうです。
水底で渦を巻かせ、溶け込んだ核物質を集めて深い海溝に送り込む装置です。
それができれば、どのみち止められないものを、海水に流出などというマイナス報でなく、送達という通常報に言い換えることもできそうですが、いかがでしょうか。
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