人たらしというちょっと品のないことばがあります。
人たらしは人を寄せつけますが、一字ちがえて人ちらしにすると、寄ってくる人をがっかりさせるような感じのことばになります。
Web への発信にはキーワードをうまく使って人を引き寄せる手法が用いられます。
耳慣れたことばを、早く目につくように散らばらせておけばよいということなのでしょう。
Web 全般で出現回数が多い、言わばはやりことばを、記事のはじめのほうに入れておけば、検索エンジンに引っ掛かりやすく検索結果の上位を占めることができるという単純な理屈です。
「あ」という名にしておけば、電話帳でいちばんはじめの行に載るからと、一字の会社名を決めた級友を思い出します。
耳慣れたことばを、平常とはまったく別の意味で使い、持ってほしい印象に導いていく方法もありますが、だましを含んだ賤しい手のようにも思います。
人ちらしなどと、耳慣れないことばをタイトルにしたのでは、人が近付きにくいので不利なのですが、キーワードをこませに使った群魚集めのような人寄せとは違った楽しみがありそうです。
話が散らばってそれますが、みなさんは「ちらし」と聞くと仰々しくいろいろなものを乗せた寿司と、彩りのよい具をほどよくかき混ぜた寿司と、どちらを思い浮かべるでしょうか。
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