公職ということばがあります。
今月行われる衆議院議員総選挙は、公職選挙のうち最も大がかりなことです。
公職選挙法第三条に、『この法律において「公職」とは、衆議院議員、参議院議員並びに地方公共団体の議会の議員及び長の職をいう』と定められていても、法律が及ぶ範囲を決めているだけで、公職とはどういうことかを指し示す定義にはなっていません。
公私の別とか、公私混同などとということばから、私ごととの対義らしい、もやもやっとした意味を、多くの人が感じ取っている「公」の仕事が公職なのかという解釈しかできません。
仕事というと、メシのタネに考えが結びつきます。
公職がメシのタネであれば、公職を失えば生活が成り立たなくなるでしょう。
生活がかかっていれば、国全体のことを考えるよりも、苦労してありついた公職に一生しがみつく手だてが先ということになり、「公」の仕事とはなにかという意識などどこかへ飛び去ってしまうでしょう。
何はともあれ議席を失わないことを真っ先に考え、議員であり続けようという人に、「公」の仕事を立派にやってもらおうと思うのは、とんだ見当違いということになります。
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