次世代エネルギーのメタンハイドレートを探って海底からメタンガスを取り出す地球深部探査船「ちきゅう」が、愛知県沖で作業を始めた。
いよいよと思うと、これだけのことでも未来に明かりが差しそうな思いがする。
この探査では、ガス以外にもうひとつ、知らなかったことがわかった。
探査船「ちきゅう」は、2005年7月に完成していたが、2008年3月に、スクリュー6基のうち3基の歯車部分に損傷が見つかり、2009年2月まで稼働できなかったそうである。
修理に1年もかかったのは、ずいぶんのんびりではないかという気もするが、そのころは急いで探査する対象がなかったのかもしれない。
それにしても、新造から1年も経たないうちに、量産品ではないはずの部品に故障が起きて使えなくなるというのはなさけない。
造ったのは、わが国の造船業界を代表する大会社である。
造船不況という熟語ができてしまった状況はあっても、2003年から5年ほどは好況が続いていたという。
好況の終期に出来上がったとすると、不況が生産意欲を沈滞させたことが粗悪品出来の原因ではなく、その逆のようにも考えられる。
生産現場に元気がなかったのではなく、浮かれ過ぎ、乗り過ぎの絶頂で、足元がよく見えていなかったのかもしれない。
だいじなのはこれからである。
アベノミクスが救いの神などと、浮かれて実業がおろそかにならないよう、締まらなければならないときには気を引き締めてかかってほしい。
まず、仕事を楽しくやるのが前提などと甘い考えは持たないことだ。
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