竿竹屋の放送で、「20年前のお値段です」という決まり文句が、ごくたまにしか聞かれなくなりました。
何となく続けられていたあの放送が、今では意味の通じないものになっていることに、気付かない人がほとんどいなくなったからでしょう。
世の中の生活の場では、意味のないことはだんだん消えてゆきます。
ところが、国が行っていることには、意味がないのにずっと続いていて、わかっていても止めようと手をつける人がいないという、おかしなこともあります。
驚きの実例があります。
大東亜戦争が終わって取り上げられたサハリンには、当時のソ連の力に抑えられて帰れなかった朝鮮半島の人が、何代もあとまで住みついています。
その人たちに、半世紀を過ぎたいままで、母国に行き来する費用として、日本の国からまだ年間億の単位のカネが支給さてているというのです。
継続は力だけではなく、愚にもなるようです。