「我が国の民主主義の総本山はどこでしょう」
もしこういう早押しクイズの問題が出たら、すぐにボタンに手が伸び「国会議事堂」と答えるでしょう。
たくさんの会議が行われる国会議事堂のうち、本会議場といえば、厳粛に議事が進められるところを想像したくなります。
実際にそこで見られるのは、自身の生活のために足を運び、特別なバッジをつけているだけのおじさん、おばさんたちの姿のようです。
A4判のケチくさいプラカードをパタパタさせてみたり、何が書いてあるのかわからない紙きれを振り回して見せたりで、「論議」と呼べるようなことばのやり取りはごくわずかのようなのです。
持ち込む話は、世界の話どころか国の話でもなく、誰と誰が口をきいいたとかそうではないとか、そんな無駄話を交わす費用が1日3億円と聞きました。
渋茶も出ない商店会や町内会の集会所のほうが、はるかにまともな論議の場になっていそうです。