敵味方入り乱れての合戦、大昔の戦いは、旗印で見分けがつくようにされていました。
現代では、敵・味方も、的・見方も、翩翻急転しますから、旗印など役に立ちません。
旗印に代えて作られた始末の悪いものがあります。
ホードーとかメディアとか呼ばれる怪物のようなシステムによく使われるお題目です。
そのシステムは、XX的と言いながら、まったく正反対の行動を平然とやってのけたり、その場の都合に合わせたYY的な見方を人びとに強要したり、システム自身が生存を続けられるよう、さまざまなお題目を取り出します。
人間以外の生物にも、擬態という生存のための手段を使うものがありますが、手段そのものが千変万化することはなさそうです。
人間は、もっともらしいお題目のもとに、的と見方の分別を投げ捨てたことで、成長にブレーキをかけてしまいました。