停止位置が前にずれて、戻らずに次の駅まで行ってしまい、乗客に乗り換えて戻ってもらった電車がありました。
その運転士は見習い中だったと報じられました。
うまくいかないことがあってあたりまえです。
見習い中は、まだ運転士ではありません。
運転士でない人に電車の運転はさせてはならないのです。
実習をしなければ実務ができるようにはなりません。
しかし、これはジレンマでもなんでもありません。
見習い以前にさせることをしていないから、こうなるのです。
運転技能には、教育マニュアルができていて、その順序で教えれば、まずひととおりはできるようになるでしょう。
しかし、電車の運転は、当該技能だけではできないのです。
それがなにかは、公共交通機関の企業が、わかっていてもらわなければならないことです。
見習いはできなくてあたり前というのは、現場の指導者が、慰めことばとしてしてだけに使えるせりふでした。