国会議員の仕事に立法という面倒なことがあります。
法案は、特殊な言葉の混じった特殊な構文で綴られます。
通常の規約文書でさえ、読む気がしないものもありますが、それに輪をかけた難しさです。
法案提出者は自分でそれを作りませんから、盲点があっても気づきません。
これはこういう意味だと説明されれば、そうかと言うしかないようです。
それをよいことに、意図された盲点ができたらどういうことになるでしょうか。
次の選挙ではその人たちに投票しないなどという、のんきなことでは間に合いません。
たとえば、国のだいじな秘密を保護しようという場合、このことは秘密だと決めてしまったら、百年後の歴史の審判も仰げないよう、文書は永久保存も公開もされずに廃棄されてしまう、そんなことを、法律で決めてしまったらどうなるでしょう。
空恐ろしいとは思いませんか。