・・・・・・あわぞうの覗き穴・・・・・・

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漢字を知りたがる理由

2013年04月27日 | つぶやきの壺焼

Y知恵袋に、どんな言葉もむやみに漢字にしたがる質問が目立ちます。
かな書きしかない言葉でも、漢字ではどう書くのかと尋ねています。
外国人向けの日本語学校でそんな宿題を出すのだろうか、おかしなことをするものだと、はじめは思っていました。
しかし、それは見当違いだったことに、ようやく気づきました。

カンケンがそうさせていたのです。
漢検:漢字検定:日本漢字能力検定です。
小学校1年生修了程度の10級から、「大学・一般程度」と称する1級まで、10段階かと思うとそうではなく、あたまに「準」のつく級もあって、階段が小刻みになっています。
足腰の弱い人でも少しずつ登っていけるように、1段ごとの高さを極力縮めてあるのだと、聞かなくても説明は想像できます。
階段を少しずつ登れば、歩数は増えます。
検定の階段を登る歩数とは、つまり受験回数です。
受験回数が増えれば、検定実施者には受験料収入が増えるという、説明には使われない事情もすぐわかります。

それはさておき、漢字にしたがる理由が漢検にあったというのはこういうことです。
出題傾向を伝えるサイトの1級のところに、こう書かれていました。
「一般的には用いない難解な漢字や読みが多く出題される。
・国字をを理解していること(怺える、毟る など)
・複数の漢字表記について理解していること(鹽―塩、颱風―台風 など)」

これでは一生使わない漢字でも覚えないわけにいきません。
そんな検定なら、受けなくてもよいではないかと、生活の常識はささやきます。
しかし、多数の人の能力判定を、瞬く間に効率よくやってしまうには、級という数字のついた検定証がいちばん便利なのです。
人事界の常識は、私たちの日常生活常識とは背中合わせなのでした。

ところで、漢字検定はこんなものだとわかりましたが、文法検定というのはあるのでしょうか。

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