おくのほそ道

漫画「ジパング」にハマったが故に興味は海上自衛隊へ!護衛艦を見るための旅行、漫画やサッカーなど、趣味をメインに語ります

5/18 海上保安庁観閲式(その3)

2008-05-21 | 旅行・イベント
今日は「総合訓練編」です。

とは言うものの…総合訓練、という名のものは実はもう始まっていて、昨日紹介したヘリの編隊飛行などはまさにそれに含まれるものなのです。
(ただ集団で飛んでいるだけじゃないらしい)

訓練の内容として、
①放水展示訓練(昨日の写真参照)
②ヘリコプター編隊飛行訓練(同じく、昨日の写真参照)
…ここまでは、昨日ついうっかり紹介してしまったものなのですが、ここからが派手なチェイスシーンの連続で、海保総合訓練のメインとも言えるもの。

③人命救助訓練・海上防災訓練
船舶火災が発生。ただちに消防艇が現場へ向かい消火活動を行なう。
同時に、海へ落ちた漂流者をヘリが吊上げ救助し、巡視船の医務室へ運ぶ。

←火災発生!

←漂流者救助

←救助にあたったヘリ「せきれい」(ベル212)

←火災炎上中の船に放水

←PL06くりこまにヘリ着船。救助者を医務室へ
※これは、トップの写真のヘリ「うみたか」の着船写真です。


④サミット対策(海上規制)
北海道の近海で、船による洞爺湖サミットに対する抗議行動が行なわれることを想定した規制・取締のための訓練。
「スピード感伴うボートチェイスと、海上保安官の迫真の演技にご注目下さい!」
…とは、船内放送されてなかったけど、まさにそんな感じ(^^;)

←抗議船を複合型ゴムボートが追いかける

←シュプレヒコール、長物で抵抗中
「洞爺湖サミットはんた~い!」と叫びながら、棒を振り回しています。
普段の任務の中では(っていうか、通常の生活の中でも)絶対に口走れないセリフだから、ゲリラになりきって叫んでみるのも楽しいかも。
聞いているこっちも、なぜか笑ってしまいました。

←投石・火炎瓶攻撃!

←「サミット粉砕」(^^;)

←公務執行妨害により逮捕、制圧


⑤サミット対策(テロ鎮圧)訓練
上記のゲリラよりも組織立った、テロ行為を行なう可能性がある不審船に対しての鎮圧を、関係船舶との連携の下、行なうという設定。

←テロ被疑船に発光信号警告

←各船から正当防衛射撃を受ける被疑船(右)

←黒煙と共に停船
急に景色が灰色がかってきたのは、決して天候のせいではありません。
火災や射撃の煙幕で、海域一帯がもやっております…。


実際、洞爺湖サミット関係で、今回の観閲式も若干縮小ぎみだったとのこと。
(参加船艇を見る限り、そうなんだそうです。素人には解りにくいのですが)
この時期から、サミット警備に関する訓練や打ち合わせを行なう必要があるんですね。

洞爺湖は海沿いにあるわけじゃないから、実際こんな派手なゲリラさんやテロリストさんたちが海にいるとは考えにくいけど、何が起こるか計り知れないこの世の中、想定される全てのアクシデントに対応しうる態勢を整えておかなければならない、ということなのでしょう。

展示が全て終了すると、フェアウェルというお見送り行事が行なわれます。
これがまた、各船・各ヘリがそれぞれ趣向を凝らしたことをしてくれるのですよ!

詳しくは次回で。

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