ARさんが「Aちゃん、これは読んでないでしょう。」と本を渡された。
確かに初めての作家さん。
彼女の本かと思いきや、彼女の友人の本だと言う。
お友達も知らない人ではないけれど、そんなに親しい人でもないので早く返した方がいいと思った。
なんと言ってもまた貸しやもんね。
「銀の猫」⇒(朝井まかて作)
主人公は、江戸で介抱人の仕事をしているお咲。
母親の借金を返済する為に、年寄りたちの世話をする仕事をしている。
お咲は義父の介抱をしていたが、義父が亡くなると離縁になって返されたのだった。
お咲は、介抱される当人やその家族などの思いを知り、何度も悩まされる。
その都度、懐に入れている小さな銀細工の猫を握りしめるのだった。
銀細工の猫は、義父からもらった物。
8編からなる連作短編。
時代小説。
感想:現在は施設入居ということも考えられるけど、江戸時代ではないわなぁ。
時代は違うけど、介抱当人と家族の在り方は今もありありやと思いながら読んだ。
義両親も両親も亡くなり、次は我が身の私にとって考えさせられる本やった。
面白く、考えさせられる本やったわ。