ものぐさ日記

ひとり遊びが好きな中年童女の日常

「時をかける少女(アニメ)」

2010年03月26日 | 映画
 「ときかけ」上映中×春休み、ということなのか、NHKの衛星放送で朝9時から200年度版の「アニメ映画 時をかける少女(細田守監督)」放送。なーんか、前にテレビで見たような気がしていたけど、初見でした。


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 真琴は、千昭と功介と3人で野球の練習をするのが好きで、遅刻ばかり繰り返している色気のない高校2年生。芳山和子の姪である真琴はある日突然タイムリープできるようになる。その能力も、妹に食べられたプリンを先回りして食べたり、試験を繰り返して満点をとったりと、たわいもないことに使っていたが、タイムリープを繰り返しているうちに、少しずつ真琴と千昭、功介との関係が微妙に変化してくる。
 タイムリープの能力は永遠ではなく、限りがあることに真琴が気づいたとき、功介が事故に遭いそうになる…

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 いや~、これも実によくできた映画でございました。私はアニメ映画があまり好きじゃないのですが、アニメだろうが実写だろうが、ミュージカルだろうが、おもしろいものはおもしろい。

 先日映画館で見た「時をかける少女」の主人公のあかりを演じていた仲里依紗が真琴の声をやっているのですが、しばらく気づかなかったくらいうまい!あかりとはまったく別人の声なのです。「あかり版ときかけ」は、「タイムトラベラー」と「大林/原田版のときかけ」を踏襲しているのは明らかですが、番外編というか、直接のストーリーには関係ないアニメ版の要素も取り入れているんですね。主人公が仲里依紗というだけではなく、走る走る…RUN 少女 RUN !と言いたくなるくらい、真琴もあかりも走る。どうも真琴はタイムリープするために、助走(+でんぐり返り)しないとならないみたいだし。
 
 この「アニメ版ときかけ」には、他の「ときかけ」にない不思議な感覚があります。真琴が記憶をはっきり持ったまま、平気で過去を何度も変えてしまっているから?しかもズルイことに、最後は全部チャラになっちゃうし。



 真琴は何度も過去に戻って、繰り返すことによってうまくやっているけど、そう、何度も繰り返すとだんだんうまくなるのよね。

 私は高校の家庭科のスカート、何度も糸を抜いたりミシンかけたりしているうちに、布もぐちゃぐちゃになってきて、最初っから作り直しましたよ。同じ生地買ってきて。2度目はうそみたいに簡単でした。

 スカートは1度失敗しただけでうまくいったけど、人生は難しいですねぇ。何度も同じ失敗を繰り返しているような気がします。ちゃんと生きている人は、失敗しないように、始める前から慎重なんでしょうね。私はよく考えないでとりあえず始めちゃうから、結局時間がかかっちゃうんだなぁ。それがわかって、なぜまた繰り返すのか?と、我ながら不思議ですが、一言でいうと、懲りない性格なんでしょう。懲りない、というのは、失敗に飽きていないということかなぁ。飽きないことは好きなこと??よくわからないけど、失敗しても、過去に戻ってやり直したいと思ったことはないです。だって、何も失敗してい日なんて、ずーっとすーっと前、たぶん生後数週間まで戻らないと、ダメ。赤毛のアンでしたっけ?「明日はまだ一度も失敗していない日」と言ったのは。


 「時をかける少女」という話が、数十年の間に何度もドラマや映画になるというのもおもしろいですね。作品の中で少しずつ過去(原作)を変えているし。最初から見ている我々の世代は、その時代の主人公と一緒に時を行き来しているようなものかも。
 

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