ダ・ヴィンチ・コード文庫版の下巻に、「レックス・ムンディ」もどうぞ!と書いてあったので、読んでみました。
キリスト教文化圏ではない日本人の荒俣宏が、ダ・ヴィンチ・コードより6年も早く1997年に発表した小説です。そうですよね~、こういう本は、どうせなら、ミレニアム前に出さなきゃね。
マグダラのマリアや五芒星、サングリラ、シオン会など、聖杯愛好家(?)の中での「常識」に基づいたストーリーなのだと思いますが、ダ・ヴィンチ・コードのように、説明がくどくて先が読めてしまう、とか、まるでリンク先が貼り付けてあるサイトのよう…という感じは受けませんでした。
むしろ、半村良の「石の血脈」のような、おどろおどろしさを感じました。先には、どろどろした、恐ろしいものが待ち受けているのを知りながら、洞窟を進んで行くような感じです。ただし、太母のことは、読者には最初からわかってしまっているので、ちょっとなぁ…。エピローグもいらなかったのでは?
キリスト教は、異教徒の私から見ると、シンボルの十字架からして恐ろしく、なじみにくいものですが、これを読むと、ますますそういう気になるかも。もっとも、キリスト教が始まった時代というのは、夜を照らす電気の灯りも、食物の腐敗を防ぐ冷蔵庫もなかったのですから、どこでも今よりこわくてあたりまえの世界だったのでしょう。
レックス・ムンディというのは、「世界の王」という意味だそうです。
キリスト教文化圏ではない日本人の荒俣宏が、ダ・ヴィンチ・コードより6年も早く1997年に発表した小説です。そうですよね~、こういう本は、どうせなら、ミレニアム前に出さなきゃね。
マグダラのマリアや五芒星、サングリラ、シオン会など、聖杯愛好家(?)の中での「常識」に基づいたストーリーなのだと思いますが、ダ・ヴィンチ・コードのように、説明がくどくて先が読めてしまう、とか、まるでリンク先が貼り付けてあるサイトのよう…という感じは受けませんでした。
むしろ、半村良の「石の血脈」のような、おどろおどろしさを感じました。先には、どろどろした、恐ろしいものが待ち受けているのを知りながら、洞窟を進んで行くような感じです。ただし、太母のことは、読者には最初からわかってしまっているので、ちょっとなぁ…。エピローグもいらなかったのでは?
キリスト教は、異教徒の私から見ると、シンボルの十字架からして恐ろしく、なじみにくいものですが、これを読むと、ますますそういう気になるかも。もっとも、キリスト教が始まった時代というのは、夜を照らす電気の灯りも、食物の腐敗を防ぐ冷蔵庫もなかったのですから、どこでも今よりこわくてあたりまえの世界だったのでしょう。
レックス・ムンディというのは、「世界の王」という意味だそうです。
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