ものぐさ日記

ひとり遊びが好きな中年童女の日常

イフタール

2009年09月10日 | まいにちのできごと
 先月の22日から今月の20日くらいまでラマダーン(断食月)です。ラマダーンの期間は、日の出から日没まで、イスラム教徒は飲食をいっさいしません。毎年秋になって空気が乾燥してくると、咳が出やすくなり、せき止めに喉を湿らすようにしていますが、バイト先にはイスラム教徒も多いので、気を遣います。彼らは、異教徒が飲食するのは気にしないようですが、暑い日も冷房で乾燥しがちな部屋の中でも一滴も飲まないのを見ていると、ちょっとねぇ。


 日中は飲食ができないので、日の出前(明け方)と、日没後(月が出てから)の食事は貴重です。食事の回数が少ない分、いつもよりごちそうを食べるようですが、おなかが空いているのに食事の支度をするのは大変でしょうね…。明け方にも作って食べさせて、後片付けまでしなくちゃならないから、ラマダーン期間中の主婦は睡眠不足になるとか。

 明け方の食事は、家族だけで食べることが多いようですが、日没後最初の食事(イフタール)は、大勢で集まって食べるのが楽しいとか。そんなわけできょうはバイト先でイフタールにお呼ばれしました。


 アルバイトには週に数回しか行っていないのですが、きのうはアラビア語圏、ペルシャ語圏の人たちによる、イフタール・パーティー(?)だったとか。主に、甘いお菓子(バクラヴァー)や果物だったそうです。

 きょうは、ウルドゥー語圏、ベンガル語圏など、南アジアの人たちがイフタールを主催してくれました。お菓子やナツメヤシなどもありましたが、ほとんどはカレーと米(ビリヤニ-、プラウ、白飯)、ナンなどの食事。「きょうは仕事がないのに、ご飯だけ持ってきた」という人もいたようです。腕の見せ所とばかりに、いろいろな種類のカレーやご飯が出ていて、全部の種類を食べ比べることはできませんでした(一応、仕事中でしたし)。

 我々異教徒は、朝もお昼もしっかり食べて、そのうえイフタールをご馳走になるので、毎年ラマダーンの期間中には太ってしまいます。困ったもんだ…とか言いながら、「インドネシアとアフリカ諸国のイフタールはまだ?」とか、「ディワリー(10月頃行われるインドのお祭り)には、インド人上司にもご飯をご馳走して欲しいもんだ」なんて、話をしていました。



最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
集まって (笹団子)
2009-09-10 23:48:50
いろんな人が集まって食事するなんてラマダン月は苦しいながらも楽しみがあるんですね。

もしかしたら日本のお正月、キリスト教のクリスマスに相当するイベントなのでしょうか?
でも、イランにはノールーズというお正月があるみたいですが・・・。
返信する
ふたつのイード (とーこ)
2009-09-11 09:47:58
笹団子さん

ラマダーン明けのイードと、「犠牲祭」と呼ばれるイードがありますが、こちらの方が期間が長く、盛大に行われるそうです。でも、「ラマダーン明けのイードの方が好き」と聞いたことがあります。

あ、盛大=正月ということではないですね。
日本で一番盛大なお祭りはもしかしてクリスマスだったりして?(^_^;)
返信する

コメントを投稿