インド女性の民族衣装といえば、サリー(1)が有名ですが、サルワール・カミーズ(2)もよく着られています。
サルワール・カミーズは、一昔前までは、結婚前の女性が着るものでしたが、最近では、結婚後も着ている人が増えました。50代のヒンドゥーのおばさんが子供の頃は、スカートとブラウスを着ていて、初潮が始まると、サリーを着るようになったとか。 サルワール・カミーズは、「あれはムスリムの服だ」と、お父さんに言われていたそうです。サルワール・カミーズは、ブラウスの丈の長いもの、短いもの、フィットしたデザイン、ルーズなデザイン、ズボンの細長いもの、ゆったりしているもの、ふくらんだもの、など、バリエーションが豊富です。スィク教徒やムスリムは、ゆったりした、長袖タイプをよく着ているようです。ブラウス、ズボン、胸元に掛けるドゥパッターという布の三点セットです。
サリーも、布のデザイン、着付けなど、いろいろで、サリーを見ただけでコミュニティーのわかる場合もあります(1)は、一般的な着付け方で、右肩を出し、余った布を左肩から後ろに回します。
グジャラーティー、ラジャスターニー、スィンディーは、(3)のように左肩を出し、サリーの端を右肩後ろから手前におろします。グジャラーティーの伝統的サリーは、コントラストのはっきりした絞りや更紗などです。結婚式には、レンガ色の地に、格子や絞りの入った布で、金色の縁取りのある豪華なサリーを身に付けます。(3)では、首に既婚者の印である、「マンガラ・スートラ」と、呼ばれる金と黒のネックレスを付けました。髪の分け目の赤い色も、「既婚で夫が健在である」という印(シンドゥール)です。
マハラシュートラ州で見かけたお年寄りは、伝統的なマラーティー風の着付けをしていました(4)。肩に掛ける前に、股の間に布を通し、ズボンのようにする着方です。マラーティーの伝統的サリーは、「ワン・ボーダー」と呼ばれる、幅の太い1本線が、端にくるようにデザインされたもの。
ヴィシャカパトナムでは、ブラウスを着ない、アンドラ・プラデーシュ風のサリーを見ました(5)。鼻に、金の輪を3つ、ぶらさげた人も何人か見かけました。
(6)は、アフメダバードや、ムンバイのクールラ地区でよく見かけたムスリムの女性です。黒い、ゆったりした長袖のサルワール・カミーズを着て、ベールを被っています。ちょっと見ると真っ黒ですが、店頭で売っているムスリムの服を見ると、刺繍や光り物もけっこうついていました。
男性で目立つのは、スィク教徒(7)。インドのシン首相のようにターバンを巻いています。一生、髪の毛もひげも剃ってはいけないという教義で、髪の毛を、(8)のようにまとめた上に、ターバンを被ります。暑いせいか、(8)のように、布でお団子状にまとめただけでターバンを被らない人も、子供を中心に、よく見かけます。
(9)
グジャラート州、アフメダバードでは、(9)のような服装をしたおじいさんもよく見かけました。ターバンは、スィク教徒とは違い、布を細くたたんでから、ぐるぐる頭に巻き付けるタイプ。長めのシャツの下には、ドーティーという、1枚の布をズボン状に巻いています。ラジャスターン地方のヒンドゥーも、これに似たターバンを巻きますが、派手な色柄ものが多いようです。
その他、全身真っ白のサリーと長袖のブラウスを着て、マスクをしているジャイナ教徒、十字架のペンダントをしているクリスチャンなど、一目でコミュニティーがわかる人が大勢います。日本ではクロスのペンダントはファッションですが、インドでは、クリスチャン以外の人は、まずつけません。
「日本人は、既婚の女性をどうやって見分けるんだ」と、何度か聞かれました。インドでは、既婚・未婚の女性を見分けることが重要な問題のようです。
とーこ姫の画力にあらためて感服しました~。
そーなんですよ。
この他にも、ガーグラーという、ギャザーがたくさんあるスカートと、ブラジャーみたいな小さなブラウス(チョーリー)とか、ルンギーという腰布やムスリム帽とか、ガンディー帽とか、いろいろと。そしてなぜか我が家には、12着のサルワール・カミーズを始め、大量の民族衣装が…。
> とーこ姫の画力にあらためて感服しました~。
(大汗)。お恥ずかしゅうございます。我ながら、なんていいかげんな絵なんんでしょ…。
そう言えば、Windowsタブレットってどうなんでしょうネ.
ワコムのタブレット&フォトショです。
ゼブラの「手書きリンク」の方が、絵は描きやすいけど、ペンの電池消耗が激しいし、筆圧の加減に慣れていません。
> そう言えば、Windowsタブレットってどうなんでしょうネ.
絵を描くにはいいと思いますけど、プレゼン用なら、フォント入力&記号入力の方が使いやすいのでは。