ものぐさ日記

ひとり遊びが好きな中年童女の日常

兄弟喧嘩

2009年08月13日 | インド
 2008年度世界長者番付第5位のムケーシュ・アンバーニーと、第6位のアニル・アンバニがまた兄弟喧嘩をしているそうです。ムケーシュ・アンバーニー率いるリアイランス社は、ベンガル湾で巨大なガス田を開発したガスを、弟のアニル・アンバーニーの電力会社に供給する約束をしていましたが、双方で合意したガスの値段をインド政府がつり上げたとか。国のガス使用料収入を下げないために、国際相場に合わせたらしいけど、もともと中のよくない兄弟の中を、国が裂いた形になってしまいました。

 アンバーニー財閥の創始者、ディルバーイ・アンバーニーは、インド映画「GURU」のモデルになった人で、ムケーシュとアニルはその息子です。ディルバーイ・アンバーニーの死後は遺産相続問題で兄弟間が不仲になり、リライアンス・グループも兄、弟それぞれの経営する2系列に分かれたようです(西武グループみたいなもの?)。過去にもアフリカの携帯電話事業などを巡って対立が表面化していましたが、今回は動く金額がハンパじゃない。

 インドでは、西海岸側にはガス田があって、ムンバイ~デリーのガスの供給量をまかなってきました。東海岸側(ベンガル湾)に開発中のガス田は、ガスを西側にも供給する他、東部、中部、南部の、今までガス消費がなかった地域にも供給して、ガスの全国的需要を一気に広げる存在になると予測されていました。…インド・インフラ株が上がるのかな~?

 なんてことより、小市民の私にとっては、ハリウッドと提携したリアイランス・ビッグ・エンターテイメントが、おもしろそうな映画を作らないかな~という方が気になります。リライアンス・ビッグ・エンターテイメントは、弟のアニルの経営するリライアンスADAグループ…リライアンス・「アニル・ディルバーイ・アンバーニー」の中の一企業。アニル氏はボリウッド界にも顔が広いらしく、アミターブ・バッチャンのお母さんの葬儀では、アミターブ、アビシェークと共に遺体をかついでいましたし、アビシェークの結婚式でも、親族の位置に席を占めています。「GURU」ではアビシェークがディルバーイ・アンバーニーをモデルにしたグルカーント役をやっていますが、この配役も交友関係があってこそなのかもしません。
 
 グループ名に自分の名をつけていますが、慣習で、父親の名前(ディルバーイ)も含まれているので、「創業者の正統な後継者」と主張しているようにも見えます。顔もお兄さんよりアニルの方がお父さんに似ているしね。
              ↓

 
 ディルバーイーの本名は「Dhirajlal Hirachand Ambani 」。Hirachanは、ディルバーイーのお父さんの名前だと思います。ディラージラールの愛称がディルで、グジャラーティーがよく使う「兄貴」という意味の「バーイー」をつけたのを通称にしていたんですね。いかにも一代でたたき上げた人という感じがします。

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2 コメント

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なんだか・・・ (笹団子)
2009-08-14 20:11:26
水戸黄門のネタになりそうな話ですね。

人間だから仕方ないのでしょうか?
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兄弟だからこそ (とーこ)
2009-08-14 23:03:02
笹団子さん

近親憎悪ということばがありますが、兄弟なんて最たるものでしょうね。それにしても、濃い~顔の兄弟ですね~。
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