ものぐさ日記

ひとり遊びが好きな中年童女の日常

世界の食文化8 インド

2006年09月29日 | 

 図書館で借りて読んだら、おもしろくて、手元におきたかったので、結局買ってしまいました。


 

 世界の食文化(8) インド

 著者の小磯千尋さん、学さんは、長年プネーにいたそうです。プネーの日本語スピーカーの方達が、「ヒンディー語がすごく上手な日本人がいましたよ、チヒロさん。ご主人もうまいの」と言っていたのは、たぶん小磯夫妻のことなのではないでしょうか?

 この本は、私のために書いてくださったのでは…?と思うほど、私のツボをくすぐる本でした。インドの食事について持っていた疑問、私が少しずつ得た情報や知識などが、ほどよくコンパクトに整理されていて、ちょうどいい情報量でした。

 著者の興味が、私と、とても近い所にあるような気がします…なんて、プロの研究者に対して失礼ですが、多種多様なインドの食事以外に、調理器具、台所の収納家具、弁当箱、ままごとセットなどの写真を見ていると、本当に(私の心の)的を射られた感じ。

 やっぱり買ってよかった。近所の図書館には置いていなくて、同じ埼玉県内の他の図書館から取り寄せてもらって読んだのですが、このお取り寄せシステムは、同じ本について1回しか使えないのです。読み返して、また(ほ~)と感心することがあったり、うろ覚えだったところを確認できて嬉しかったです。

 新書版くらいの小型サイズで、安価なものだったら、インドだけでなく、全巻そろえようと思うんですけどね…。

 2~3月にインドを旅行してきた私の感覚では、この本に書かれているのは、リアルタイムの情報だと思うのですが、このあいだ、特売していたMTRのレトルト・カレーを勧めてくれたグジャラーティーの家族を思うと、インド人の食生活もすごいスピードで変化しているのかもしれません。

 「菜食主義だけど、日本で食べるパンやナンに卵がはいっていても、目をつぶる」と、言われた時には、ちょっと驚きました。グジャラーティーの菜食主義者というと、みんな私の親戚のマカーニー家(仮名)みたいな人ばかりだと思っていたので…。

 最近の調査では、インドでも菜食主義者の率がかなり減ってきたとか。10億人のインド人が肉食になると、ますます食料が足りなくなりそう。昔は日本が米を買い占めたせいで、インドが飢饉になりましたが、この先はどうなることやら。食料自給率が低い日本は、大変なことになるかも。


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4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
टेस्ट करने केलिए (तोको)
2006-09-29 10:15:46
मंगल में लिखती हूँ । मुश्किल है ।
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इन्दिक् का टेस्ट (तोको)
2006-09-30 12:02:47
इंडिक् में हिन्दी लिख्नने का अभ्य्यास कर रही हूँ





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インドの飢饉 (mugi)
2006-10-09 21:14:40
インドの飢饉ですが、『近代インドの歴史』(山川出版社、ピパン・チャンドラ著)に、こうあります。

「イギリス人ジャーナリスト、ウィリアム・ディグビは、1854年から1901の間に起きた飢饉で、あわせて2,882万5千人が死亡したと推計。

1943年の飢饉はベンガルで約300万の人名を奪った」



最後の1943年の飢饉は日本軍が絡んでますが、これも統治していたイギリスの責任が非常に大です。

日本が罪悪感を持つ必要はありません。
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Unknown (とーこ)
2006-10-10 10:28:01
mugiさん



> 日本が罪悪感を持つ必要はありません。



限られた量の食料の分配は力ずくですね。食料が足りなくなったとき、今後日本は手に入れるだけの力やお金があるのだろうか…。



10億人の人口のインド人が、肉を食べるようになると、大変な食料危機になると思います。肉を食べるようになってきている家庭では、子供の数も減っているようですが。



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