ものぐさ日記

ひとり遊びが好きな中年童女の日常

インドの法事

2007年04月10日 | インド

 郵便ポストに、なにやらとてもカラフルなものが入っていました。

 
インドからの航空便(左:表 右:裏)

 宛名の名前や住所、By AIRMAIL という航空便指定まで赤字で書いてあって、カラフルな封筒のデザインと一体化していたので、手紙だと気づくまでに、一瞬間がありました。

 
中に入っていたのは、法事の招待状

 

 封筒はグジャラーティー語、招待状はヒンディー語で書かれていました。

 私がいつもインドで泊めていただいている、マカーニー家(仮名)は、敬虔なヒンドゥー教徒です。もともとは、ビシュヌ神の化身のひとつ、クリシュナ神を信仰する家庭でしたが、数年前からは、グジャラーティーの聖人、聖ジャラーラームを、より熱心に信仰するようになり、亡くなったおじいちゃんが、町の有志達と、私的なジャラーラーム寺院を建立しました。

 おじいちゃんから、町の人たちに、「日本の娘だ」と紹介された私も、自動的に檀家のひとりになったらしく、毎年、お寺の建立記念日と、聖ジャラーラーム生誕祭の招待状を送ってくれます。

 それにしても、こんなに派手なカードが届いたのは初めてだなぁ…と、よくよく招待状を読んでみると、今回は、聖ジャラーラームとは関係ないらしい。会場は、ジャラーラーム寺院ですが、マカーニー家の私的な法事、それも1週間にわたって開催される法事のご案内でした!6年前に亡くなったおじいちゃんと、2年前に亡くなったおばさん(おじいちゃんの4男の妻にあたる人ですが、年齢は私と同じ)、それに、先祖代々の供養のための法事のようです。

 日本の法事は、一回忌、三回忌、七回忌、十三回忌…と、だいたい決まった年にやるようですが、インドではどうなのでしょう?もしかして、おじいちゃんの七回忌とおばさんの三回忌だったりして。仏教発祥の地ですから。

 1週間というのは、ずいぶん大がかりなような気がしますが、先祖の供養の他に、ヴィシュヌ神の化身の、ヌルシンハ(ナラシンハ)、ラーム、クリシュナ等々の祭祀など、いろいろな行事があるようです。

 祭式の施主として、おじいちゃんの長男ではなく、未亡人のおばあちゃん、一族の中で体が不自由な娘さん、おじいちゃんの唯一の外孫(内孫は多数)の男の子の名前が書かれていたのも、興味深かったです。

 以前いただいた結婚式の招待状には、主催者(おじいちゃん夫妻か、お父さん夫妻)名の他に、一族の中で1番小さな子供の名前、1番上の兄弟姉妹や、その兄弟姉妹の配偶者などの名前が書かれていました。

 きのう(4月9日)に届いて、法事は10日から17日まで、と書かれてあったので、「ちゃんと招待状が届いたよ」という電話をしました。お父さんの携帯に電話したのに、出たのは、ムンバイに住んでいる叔母さん。法事のために帰ってきたようです。…1週間いるのかな?

 私をかわいがってくれたおじいちゃん、料理上手で、同じ年なのに、なんとなくお姉さんみたいだったおばさん、ふたりのことを思い出しながら、私も1週間、日本から祈ります。


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2 コメント

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法事が一週間! (akberlin)
2007-04-12 05:36:36
インド人富豪と結婚したリズ・ハーリーの結婚式がやっぱり
三日三晩だか一週間だか続く、とあってドイツの女性誌が
サリーを着たボリウッドスターみたいなリズ・ハーリーの
写真を載せていましたが、インドは法事も一週間・・・。

ゆかりのあった方々とそのご家族が忘れずに日本までちゃんと
お知らせを出してくれるなんて本当に「家族」なんですね。
うらやましいなぁ。
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お祈り週間 (とーこ)
2007-04-12 09:45:06
akberlinさん

リズ・ハーリーの結婚相手はかなりの富豪らしいので、数日間、何かしらやって、入れ替わり立ち替わり、いろいろなお客さんが来たんだと思います。

普通のヒンドゥーは、いわゆる結婚式の日は1日だけなのですが、その他諸々の行事も一緒にやっているみたいです(嫁の披露とか)。
法事はよくわからないけど、招待状に書いてあるスケジュールを見ると、家族の供養(?)の他は、1週間、毎日夕方に、いろいろな神様にお祈りするみたい。…集中宗教週間みたいな感じでしょうか?
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