「インドは汚い」と、失礼なことを言う人がときどきいますが、インド人はきれい好きです。暑い国なので、不潔にしていると、病気になってしまいます。シャワー好きだし、一度袖を通した服は必ず洗うし、自宅もきれいにしています。
ただし、外に関しては別問題。
ウシや山羊がいるので、残飯は外に捨てるのが当たり前。町中の道は両脇にゴミが集まっています。道は舗装されていないので、車や電車の窓を開けたままにしておくと、ほこりで、車両も、顔も服もすぐ汚れます。
特に外出先のトイレは恐怖。自宅のトイレはあんなにきれいにしているのに…と、不思議に思うほど汚れています。オフィスはともかく、レストランなど、不特定多数の客が来る場所では、店内のパリっとしたインテリアから想像もつかないほど、汚いトイレが多いのです。日本のデパートのような、ただで勝手に入れるトイレも少ない。駅には必ずトイレがありますが、入札しないと入れません。
インドのトイレはだいたいこんな感じ。基本的に、水で流す水洗トイレです。
1.インド式トイレは、和式トイレのように、しゃがむタイプです。個室の中に、必ず水道の蛇口と、水をためるカップやバケツがあります。用を済ませたら、水を出して流します。自動的に便器に水が流れるのではなく、カップやバケツに水を汲んで、自分で流します。水浸しになるので、足を置く陶器の部分には、みぞがあります。
2.洋式トイレ
2.洋式トイレは、なぜか便座が黒いタイプが多いようです。他人との接触を嫌うインド人は、便座に座ることを好まず、靴をはいたまま便座に乗ることも多いようです。安宿のトイレだと、便座の部分が壊れているか、取れてしまってないものもあります。日本の水洗トイレのように、レバーがついていて、水が流れるようになっているのもありますが、安宿では、自分でバケツに水を汲んで流さないと、ちゃんと流れないトイレもかなりあります。
便座をはね上げると、こんな風になっている印洋折衷トイレもよく見かけます。
3.印洋折衷型
便座に座りたくない人は、左右の翼の部分に足をのせて、インド式に使います。
私は日本では、使い捨ての便座カバーを使ったりするようなタイプではありませんが、インドでは、知人の自宅や自分の宿泊しているホテルならともかく、外出先では、便座に直接腰をおろすことはどうしてもできません。
基本的にトイレットペーパーは使わず、水で流すので、便座もぐちゃぐちゃに水浸しですし、靴であがる人も多いので、便座が汚れていたり、割れていることも多い。トイレの掃除は特定の人がやるらしく、掃除人がいない時間帯だと、汚物がついて、汚れたままになっていることも多々あります。
そういうわけで、直接触れないですむ、インド式をよく使うようになりますが、緊急の場合はそうもいきません。
高価なラージダーニー急行列車は、各コンパートメントの両端に、清潔なインド式トイレがふたつずつあって、長距離移動も快適でしたが、安い二等車のトイレはなぜか片方が洋式でした。インド式のトイレの方も、水をためるカップがなくて、各自持参してトイレに行っていました。洋式トイレはそれどころじゃないほど悲惨…。それを知っている乗客は、みんなインド式トイレに行きたがるので、朝など、長蛇の列。しかたがないので、洋式トイレに入りましたが、揺れる電車の中だというのに、便器に触れないように、不安定な中腰のままで、ドキドキしました。
今回のインド旅行は、体調もよく、トイレに行く回数も少なかったので楽でしたが、おなかの調子が悪いときなど、トイレを考えただけで、移動したくなくなります。せめて全部インド式のトイレだったら…と思うのですが、外国人旅行者の多い町などは、そうもいかないようです。太ってくると、しゃがむのも大変なので、洋式も徐々に増えているようです。
インド人にとっても、外出先の汚いトイレは問題らしく、最近では、大型観光地など、「コイン・トイレ」という、有料トイレも増えてきました。掃除人がいつもいるトイレで、きれいに保つかわりに、使用者は掃除人にチップを渡します。
不特定多数が来る場所では、レストランより、大きなお寺のトイレの方がずーっときれいでした。
印洋折衷型は、印式派には、多少無理を強いているような…。トイレが2つ以上ある家では、印式、洋式と、両方のトイレがあることが多いようです。
アジアの他の国でもみたことがあります。
でも日本のおしゃがみ式よりも水でざあざあ
流せるように陶製部分が大きくできている
んですね。
アジアの他の国でもみたことがあります。
これがアジアのスタンダードなのでは。水で流せば匂いもしないし。
バーレーンの空港のトイレでは、床の上に、足を置く敷石みたいな高めの台が2個あって、あとは全部、水を流す場所になっていました。(ということは、小用ですよね?大用トイレは別にあったのかな?)
やはりそうゆうことなのか。
あのフチにまたがって用足すというのは、かなりキツイ
態勢だよなあ。
それを思えば折衷型はグッドアイデアかもしれない。
ただ、あの高さの上に乗る不安定さはやはり危険だな。
中国のトイレも凄まじさで有名だけど、インドとどっちが
上手だろう。私は上海しか知らないけど、大都会でこれかよ!とかなりショックだった。
インドのトイレはドアついてますか?
ついています。中国のトイレはドアなしもある、とよく聞きますが、生理現象は見られても平気なのかもね。インドでは、電車に乗っていると、線路の方を向いて、野原で用を足している人をよく見かけますねー。茂みも何にもないところでも。
反しないのではないのか?
「ある程度」という意味では、日本も汚いです。