夏の終わりに撮ったオオサンショウウオです。
地元箕面にもオオサンショウウオはいるのですが水が濁っていて撮影にはあまり向きません。
なので、兵庫県のとある温泉近くの清流まで行って撮影してきました。
オオサンショウウオ/Japanese giant salamander
夜間散策ではオオサンショウオは6個体ほど確認できました。
オオサンショウウオは夜行性で夜8時ぐらいから動き始めます。
少し流れのある浅瀬でじっとしていて鼻先に来る魚などを捕食します。
流れのない所や深い所よりは適度な流れのある浅瀬のほうが狩場として適してる感じがしました。
オオサンショウウオ/Japanese giant salamander
夜間散策のときにオオサンショウウオが頭を出している大きな岩があったので、
昼間に確認して見ると岩の隙間からオオサンショウウオの尾が見えました。
営巣はしていないみたいですが棲み家で間違いありません。
呼吸をしに浮上するところを水面・水中から狙ってみました。
水中ストロボは1灯だったので少し暗くアングルもイマイチでしたが、
服のまま水に浸かって水中撮影をしたので寒くてワンチャンスで撤収しました。
翌週、ウェットスーツを着て2灯で撮り直したのでそれはまた載せます。
オオサンショウウオは国の特別天然記念物でありワシントン条約でも規制されている希少種です。国内では愛知・岐阜から西の本州・四国と九州の一部に生息しています。近縁種としては中国に1種と北アメリカに1種がいるだけの太古から姿を変えない生きた化石でもあります。最近では京都の桂川水系などで中国種との交雑個体が見つかり問題になっています。
オオサンショウウオは天然記念物に指定されるまでは田舎のタンパク源として食用にされていたそうで、聞いた話では味は淡白で臭みやクセはなく美味しいとのことです。北大路魯山人の書にもスッポンとフグの間のような味だと書いてあります。実際のところは臭みのないカエルのような味なのかなと思います(台湾で食べたカエルのスープはあっさり味で鶏のササミをもっちりしたような感じでした)。現在はもちろんオオサンショウウオを食べることはできません。
オオサンショウウオの名前の由来ですが、むかし某所で軍手をしてオオサンショウウオを触らせてもらったときに、軍手の匂いを嗅いだらほのかに山椒の匂いがしたのを覚えています。厳密にいうと少し生臭い動物臭ですが山椒の匂いにとても近く感じたので名前の由来としてなるほどと納得しました。
フォトチャンネルです。
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いつもご覧いただきありがとうございます。
実際見ると大きさに圧倒されますけどね^^
オオサンショウウオは目が小さくて離れていて、ユニークなお顔ですね。
ボクもだけど(笑)
色々な体験されてるお話は、面白いですね(^o^)