ありゃ。
ネタにする前に上がっちゃったよ。
■「運輸多目的衛星新2号」(MTSAT-2)のH-IIAロケット9号機による
打上げの結果について
どーせ1回くらい延期するんだろうと気を抜いていたんですが、何やら昼寝していた間に
打ち上がちゃったみたいです。(笑)
しかし、なんか恐ろしいくらい順調だったようで。
あのデカブツを宇宙まで飛ばして、28分後にノミナル値+5秒って凄いよなぁ。
■H2A連続打ち上げ成功、商業化へ足がかり
ロケットが順調になると、当然こういう論議というか、期待が出てくるわけで。
でも、個人的な意見だけど、今の路線では、本当の意味での商業化、自由競争で勝つのは
無理なんじゃないだろうか。
■漁業に遠慮して日本のスパイ衛星打ち上げは延期だ、とBBCが伝える(極東ブログ)
■外国でも漁業交渉はあるのか?
元記事が見つからなかったので、引用記事の紹介で失礼。
実は漁業権の関係で、種子島は通年打ち上げられない。仮に不具合等で打ち上げが漁業
期間にずれ込んで上げられなくなるとしたら、顧客としては怖くて使えないでしょ。
それに、夏はやたら台風が来る場所だし、赤道からは遠いし。
正直、完全商業化しても、あえて日本で打ち上げるメリットが無かったりする。^^;
■宇宙作家クラブ ニュース掲示板(No.1000)
打ち上げコストの話がちょっとだけ載ってます。まだ100億円以上かかっているようで。
このまま続ければもっと下がって、目標の85億近くまで行くとは思うんだけど、その間に世の
中はもっと安くなっているからなぁ。極端な例では、こんなものが。
■再利用可能で低コストなロケットが米民間企業から、近日中にも衛星を打上げ
低軌道、小中型衛星専用と、H-2Aとは用途は違うけれど、コストが1桁違うというのは脅威。
実は不具合多発でまだ打ち上がっていないFalcon1ですが(笑)、これが仮に開発成功したら
せっかくがんばったH-2Aも、またコスト面では旧式化してしまう訳で。
せめて、ちょっと高くても質が良い(信頼性が高い)というなら、生き残る道もあるんだけど、
信頼性という面では他国も充分高いし、何より有人打ち上げまでやってる中国と比べると説得
力が無いし……。
ということで、このままだと、日本のロケットが目指せる商業化というのは、日本国内の企業
への商業サービス、という位置付けでしか無くなってしまうのではないだろうか?
ある意味、それでもいいのかも知れない。その方が気楽だし。
でも、今のまま予算に窮する宇宙開発が続くのは、やっぱり見ていて辛いかも。