樹木希林の初主演で遺作です。公開を待たずに亡くなられたそうです。
従妹同士でお茶を習い始めた典子（黒木華）と美智子（多部未華子）。
噂の先生（樹木希林）の元に通い始める。初めての茶道は驚きがいっぱい。
どうして？の質問に、茶道は形からと。
茶道は形から入るものよ 心があとからついてくる 自分の手を信じなさい。
樹木希林の佇まいが自然体で素晴らしい。
所作もまるでお茶の師匠がそこにいるよう。今までにない役柄です。
その人になりきる役者って凄い。
初釜 大寒 夏至 大暑 立秋 立冬 ・・・
四季折々の茶の湯も楽しめました。
日日是好日。にちにちこれこうじつ。禅の言葉です。
毎日が好い日。繰り返される日々がかけがえのないもの。
毎日同じことが出来るって幸せなんですね。
40歳から茶道を学び、92歳で亡くなるまでお茶を教えておられた
義母の姿が重なりました。母屋には義父が造った茶室がありました。
義母の葬儀の日。棺は大勢のお弟子さんたちに囲まれて、
夫も私たちも近づけませんでした・・・義母の人生を垣間見せて頂いた。
そんなことを思い出しました。
「日日是好日～お茶が教えてくれた１５のしあわせ」の
森下典子のエッセイが原作。読んでみたくなりました。
