107年目のぶどう作り~朝どりぶどう日記~

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剪定講習会

2014年01月29日 | ぶどう園作業の様子 山梨県山梨市から
日頃からお世話になっている加納岩果実農業協同組合ぶどう部の剪定(せんてい)講習会に参加してきました。


剪定とは夏期に伸びた枝を成長に合わせて切ったり誘引したりする作業で、新たなシーズンの収量と品質を左右する大事な作業です。

剪定講習会では各自の意見をぶつけ合いながら基本に戻ったり応用技術を学んだりします。


この組合の皆さんは市場関係者からも注目されていて、日本一の果物王国の山梨県の中でも、品質という点で最先端を走っている方々ばかり。

日頃から山梨県伝統の長梢(ちょうしょう)剪定をさまざまなアレンジを加えて研究しています。


作業に入る前に、指導員を務めている広瀬主任から説明






今回は特別に新短梢剪定を発案して全国的に広めた小川孝郎先生を講師に迎えました。

小川先生と組合員とは長いお付き合いがあり、先生の所有するぶどう畑を新短梢栽培に切り替える際にお手伝いをした事もありました。





シャインマスカットの短梢剪定(たんしょうせんてい)をテーマに特別な講習会となりました。





先ずは短梢剪定の最新技術を説明していただき、実際に普段から行っている剪定との比較を行いました。





これまで数年に渡り組合員のほぼ全員が新短梢剪定に取り組んで来ましたが、小川先生の最新技術は植物の成長段階を科学的根拠に基づいて実際の作業に当てはめているものでした。

「発想の転換がポイントですよ!」という言葉が何度も出て来て、日々ぶどう作りに取り組んでいる我々にとっても目からウロコという様なレベルのお話をたくさんしていただきました。





長梢剪定にもこの発想を活かし、新たな剪定方法につながるであろう大きなヒントをいただきました。





この後場所を移して、長梢剪定のピオーネの樹を短梢剪定に仕立て直すというテーマで、実際に樹を使って実践していただきました。


ということで、3時間ほどで終了しました。


普段は自分自身で培ってきた経験をもとに様ざまな品種を剪定しているのですが、この講習会を通じてまた新たな発見があったので、今シーズンのぶどう作りにも活かしていこうと思いました。


参加した皆さま、寒い中お疲れ様でした。


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仕事始め

2014年01月07日 | ぶどう園作業の様子 山梨県山梨市から
本年度は1月6日より仕事始めとなりました。


暦で言う「小寒」も過ぎ、これからが冬本番 

昨日の朝も大変寒い中でのスタートとなりました。


裏庭にある水たまり石にも分厚い氷が張っていました。







これからは”剪定”という作業を中心に行っていきます。


現在は20種類ほどのぶどうの樹があり、各品種ごとの個性や成長にあわせて進めて行くのですが、今年のぶどうの出来を左右する非常に重要な作業なので、秋の収穫時をイメージしながら手間暇惜しまずに行っていきます。



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