107年目のぶどう作り~朝どりぶどう日記~

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摘粒作業

2013年06月25日 | ぶどう園作業の様子 山梨県山梨市から
ここ山梨でも梅雨の目まぐるしく変わる天候が続いていますが、雨よけハウスのおかげで、休むことなくぶどうの摘粒作業が続いています。


「摘粒」とは、ぶどうの房から無駄な粒を取り除き、主に果実の一粒一粒を大きくさせるために行う重要な作業です。


摘粒作業には専用のハサミを使っています。



↓摘粒前のロザリオロッソ




まずは上部からハサミを入れていきます。





摘粒作業は早め早めに行わないと果粒の肥大やぶどうの形状が悪くなります。





ここまで大きくなるとぶどうは傷がつきやすくなるため、慎重に慎重に作業しています。





無核果粒、小粒、傷果、害虫による被害果などを取り除き、品種ごとに適正な大きさと粒の数を残して整形していきます。





もうすぐ仕上がりです。





ようやく完成しました。







ここで筆の登場です。

この筆を使って房洗いで落としきれなかった花カス等を取り除く作業をしていきます。





病気の予防=減農薬につながる大事な作業です。

専門用語で「耕種的防除」と呼んでいます。





すべてのぶどうに対してこの作業を行うことにより病原菌のすみかを減らすことになり、大幅な減農薬につながります。


古久七農園では耕種的防除に特に力を入れています。





↑ようやく完成しました。




すべてのぶどうにこの作業を行うため、大勢のアルバイトさん達と頑張っています。


腕を上げっぱなしの姿勢で行うため、作業が終わると肩や腰が悲鳴を上げる毎日です。。




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それぞれの個性

2013年06月21日 | ぶどう園作業の様子 山梨県山梨市から
今日もぶどうの摘粒(粒抜き)作業が続いています。


ここ数日でぶどうの成長が著しく、各品種それぞれの個性が表れてきました。



ロザリオロッソ
比較的オーソドックスな形状






ピッテロビアンコ
細長く先端は尖った形状になります








瀬戸ジャイアンツ
何割かが3つに割れるユニークな形状






ベニバラオー(新品種)






マニキュアフィンガー
細長くなります




ここまで大きくなると少しずつそれぞれの個性が際立ってきます。



9月から全国の皆さまにぶどうをお届けする際には、品種それぞれが持つ個性が生きるように、摘粒作業は様々なパターンを組み立てて行っています。






ひとつの品種が終わると「さあ次の品種!」と、アルバイトの皆さんが円滑に作業を進められるように、園主である私は準備作業に追われる日々です。


そんな中で珍客を発見?!





ホタル!!




古久七農園周辺には3本の小河川が流れているので、ホタルの餌のカワニナはたまに見るのですが。

何を思ってぶどうにしがみついているのでしょうか??


可愛いお客様にすこしホッとした時間をいただきました。




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