美術館にアートを贈る会

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市民と美術館の新しい関係の構築をめざしています。

贈呈式の記事が掲載されました。(建設工業新聞)

2018-07-23 18:32:59 | Weblog

日刊建設工業新聞社 
2018年07月20日 10面
建築へ/美術館にアートを贈る会/兵庫県立美術館に児玉靖枝氏の作品寄贈



 美術館にアートを贈る会(理事長・佐野吉彦安井建築設計事務所社長)は14日、神戸市中央区の兵庫県立美術館に画家・児玉靖枝氏の作品3点を寄贈した。贈呈式には佐野理事長や蓑豊館長、児玉氏らが出席し、作品の美術館収蔵を祝った。

 冒頭、佐野理事長は「会のメンバーと児玉さん、美術館の思いがしっかりと組み合わさった手順を踏み、作品を贈呈することになった。美術館はそこに関わり合うすべての人にとって、かけがえのない存在であってほしい。人々が作品と共に美術館の価値や美術館のある地域の未来について、前向きに連携することが重要だ。児玉作品はこれからここを訪れる人々との間で新たな出会いを生むだろう」とあいさつした。

 蓑館長は「心の余裕の一つが会の活動だと思う。寄贈作を県民に知ってもらえるよう努力する」と述べた。児玉氏は「美術館に自作が入ったことはとてもうれしい。神戸は出身地でもあり、より多くの人たちに見てほしい。これを糧に表現の可能性をさらに探究する」と語った。

 同会は絵画などを通じて美術館と市民を近づける活動を展開している。5回目の寄贈プロジェクトとして、同美術館に児玉作品を寄贈する活動を約4年続け、今年3月に寄贈が正式に決まった。この間、メンバー同士の意見交換、児玉氏のレクチャー、クラウドファンディングによる募金活動などに取り組んだ。寄贈した作品は▽landscape▽深韻-水の系譜(霧雨)五▽深韻-水の系譜(霧雨)十二-の3点。