金融マーケットと馬に関する説法話

普段は資産運用ビジネスに身を置きながら、週末は競馬に明け暮れる老紳士の説法話であります。

【競馬】 とんでもない才能に出会った時の衝撃(競馬編)

2020-05-21 06:48:45 | 競馬

 自分は、自分に秀でた才能がない分、他の才能をビビッドに感じてしまう能力というか、他人の能力の凄みに恐れおののく機能が、人の何十倍も備わっているという自意識があります。人の凄さばかり気が付いてしまうというのは、なかなかつらい能力なのですが、これはこれで活かす方法はあるので、自分にとっては大切な能力であると考えています。‥と、自慢話はこのくらいにして、本日は、「とんでもない才能に出会った時の衝撃」、その競馬編をお届けします。

 13歳からの57年間、日本の競馬界で衝撃を受けた馬について、ここでご披露したいと。もちろん、若い頃の方が感受性が強いため、昔の馬の名前の方が数多く並んでしまいましたが、そこは割り引いていただくとして、1973年以降、自分が「スーパーホース」と感じた馬名を挙げていくと、

キタノカチドキ、カブラヤオー、テスコガビー、トウショウボーイ、テンポイント、ミスターシービー、シンボリルドルフ、タマモクロス、オグリギャップ、ナリタブライアン、サイレンススズカ、グラスワンダー、エルコンドルパサー、スペシャルウイーク、エアグルーヴ、アグネスタキオン、キングカメハメハ、ディープインパクト、ウオッカ、ダイワスカーレット、ブエナビスタ、オルフェーヴル、ジェンティルドンナ、ロードカナロア、モーリス、ドゥラメンテ、アーモンドアイ、デアリングタクト、コントレイル。

 特に、この中で、昭和時代の衝撃は2つトウショウボーイが勝った皐月賞と、シンボリルドルフが勝ったジャパンカップの2レース。この2つは、昭和の日本競馬の象徴的なレースだったと思います。

 そのあとの平成の衝撃を2つ挙げろと言われれば、最初はアグネスタキオンの2戦目 ラジオたんぱ杯、2つ目がディープインパクトの2戦目 若駒ステークス。特に前者のラジオたんぱ杯を見た時の衝撃は、自分が40年近く競馬を見てきて、遂に史上最強馬を見つけた‥という感激を覚えた記憶があります。したがって、皐月賞後に屈腱炎で引退が決まった時の絶望感は半端ないショックだった訳ですが、その数年後に、ディープの若駒ステークスを見た時の喜びと言ったら、また格別のものがありました。

 ところで、アーモンドアイのジャパンカップでの勝ち方を見て、自分と同じような衝撃を受けた方がいれば、ぜひに、その感触を次世代に伝えていって欲しいと思います。競馬はブラッドスポーツと呼ばれていますが、その本質は「世代を超えた才能の伝達」にあるのですから。


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【競馬】 コロナ騒動を跳ねのけたJRAの胆力に拍手!

2020-05-20 06:20:30 | 競馬

 2020年の前半は、世界中のすべての国がコロナ騒動で振り回されました。まだまだ収束が見えたわけではありませんが、特にスポーツ・文化イベントは多大な影響を受けてしまい、東京オリンピックをはじめ、そのほとんどが休止あるいは延期に追い込まれてしまいました。

 もちろん、世界の競馬も例外ではありません欧州のオークス・ダービーの日程は7月以降にずれ込み、アメリカのケンタッキーダービーは9月開催へ変更となっています。その中にあって、日本のJRAだけが、無観客とは言え、その開催日程を変更せずに、ここまで順調な開催を続けてきています。

 これは、インターネット投票の普及など、インフラ面での過去からの地道な努力の成果とも言えますが、「何としてでも、クラシックレースを予定どおりに開催する」という強い意志と、各方面から強いられた「自粛要請」にも屈せず、むしろイバラの道である「感染を広げずに開催する」ことを選んだJRAの胆力の賜物と言えると思います。

 ここから4年・5年経って、コロナが完全終息したあと、「あの時、数々の圧力にJRAが屈しなかったからこそ、あの年に、偉大なオークス馬、ダービー馬が生まれたのである」という歴史を語ることになる予感がいたします。ですので、あと2週間、何とか無事に競馬が開催されることを祈念してやみません。


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【雑感】 戦後生まれ 昭和生まれの幸運

2020-05-19 06:53:38 | 雑感

 自分は昭和35年生まれ。今年還暦の世代です。

 人類の歴史を振り返ってみると、戦争の経験がなく、飢饉などによる飢えの経験もなく、自分や家族・親族が理不尽に生命・財産を奪われるという経験をしないで済む世代というのは、奇跡的な幸運に恵まれた時代に生きたということが出来ると言えます。

 戦後の日本、特に昭和30年以降に生まれた世代は、この世代に当たります。特に昭和30~40年台に生まれた方々は、バブル時代の経験もあるので、人類の数百万年の歴史の中でも、比類なき幸運の世代と言えるでしょう。この世代が60歳を超えるようになって、今回のコロナ騒動が発生しました。

 この新型コロナウイルスは、60歳代から急激に死亡率が上がる傾向があります。第二次世界大戦が終わってから75年。今回のパンデミックは、そうした世代間の不公平を均すためのイベントなのかもしれません。そう考えると、何だか、諦めがつくというか、納得がいく気がするのが自分の世代。以下は、我々の世代の口癖です。

「もう、十分に良い感じなんですけどね‥」


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【GⅠ回顧】 ヴィクトリアマイル・京王杯スプリングC

2020-05-18 06:56:04 | 競馬

 まずは土曜日の京王杯スプリングC。けっこうな雨の効果もありましたが、意外にハイペースにならなかったことが主因となって、前々にいった馬で決まるレースとなりました。勝ったダノンスマッシュはまさかの逃げ切り、Dレーンの凄みを見ましたが、この戦法変更がこの馬の将来にとって、プラスなのか、マイナスなのかは別。もう少し速く流れていれば、2着のステルヴィオの逆転があったかもしれません。それにしても、ロードカナロア産駒の1・2・3着独占は壮観でした。

 そして、ヴィクトリアマイル。言っていたとおり、ウサイン・ボルトが日本のインターハイに出たら‥という感じのレースになりました。これでGⅠが7勝目ですので、顕彰馬も当確。もう、これで良い気がしますが、陣営はこのまま安田記念を目指すようです。怪我をしないうちに、この日本競馬の至宝を、早く繁殖に上げて欲しいと、繰り返し申し上げておきたいと思います。


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【競馬】 ヴィクトリアマイル!

2020-05-17 08:00:07 | 競馬

 あのアーモンドアイが、牝馬限定のマイル戦に出るなんて!

 例えるならば、ウサイン・ボルトが日本のインターハイに出場するようなもんです。普通にコースを回ってくれば、勝つのはほぼ間違いありません。しかし、このブログでは、事あるごとに、アーモンドアイについて、日本競馬の血脈の祖とするべく、すぐに繁殖へ上げるべきと書いてきました。その立場上、ここでは、意地でも、本命に指名する訳にはいきません

 ちなみに、私はアーモンドアイの大ファンであります。この馬は日本競馬史上最強の牝馬であり、日本競馬の血脈の祖となるべき歴史的名牝です。その名牝を、この期に及んで牝馬限定GⅠに出走させてくることが許しがたいのです。

 アーモンドアイの勝利の可能性が99%とすると、残りの1%となる勝ち馬候補はどの馬か? やはり、アーモンドアイの同期で、マイル適性は世代トップと言えるプリモシーンを指名するしかないでしょう。ちなみに、サウンドキアラの適性距離は1400m、ノームコアは1800~2000m、ラヴズオンリーユーは2000~2400m。

 馬券は、プリモシーン頭固定、アーモンドアイ2着・3着固定の三連単で、あとは全頭流し。

 とにかく、アーモンドアイをはじめ、全馬が無事に走り終えますように祈念しております。


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