この2日間、暗い話しかしていませんので、もう話は聞きたくないとおっしゃる方も多いとは思いますが、最後に一つだけ、申し上げておきたいと思います。
昨日は、新興国内で悲惨な犠牲者数が出るが、先進各国は自分の世話で手一杯であるため、支援活動ができないと言いました。でも、唯一の例外があるとすれば、中国だけは支援部隊を出す余力があるかもしれません。というのは、中国の陸軍は160万人の規模であるため、相当な数の軍医がいます。武漢封鎖の際、たった3日間で巨大な野戦病院を作ってしまいましたが、あれは人民軍のパワーそのもの。
一足先に第一波感染を乗り切った中国が、唯一、新興国の支援に乗り出せるという状況は、アフターコロナにおける中国の影響力が飛躍的にアップするきっかけになると思います。逆に、自らの空母内感染ですら手に負えなかったアメリカの影響力は、地に落ちるということになります。
ちなみに、トランプ大統領は、中国との断交の可能性を呟いたそうですが、何で「54兆円節約できる?」のか、訳が分かりません。その前に、大きな経済的な損失をお互いが背負うことになるのは明白。もう、この人、やっぱり終わっているとしか言えません。
アフターコロナにおける国際情勢の変化は、あっという間に世界の勢力図を書き換える可能性すらあると、考えておかなければなりません。