学ぶこと、考えること

税理士の仕事は「会計業務」と「税務申告」が基本です。

しかし、お客様から求められるのはそれだけではありません。

会社の経営に関する多くの相談事が持ちかけられます。

お客様と税理士の信頼関係が増すことに比例して、

相談事が増え、内容も濃くなるように思います。

事務所の行動指針はその期待に応えるためのものです。

相手の立場に立つこと。

このことが最も大切です。

話を聞いて、判断をし、回答をするために

税務会計の知識を学ぶことは言うまでもありませんが、

お客様と接するための会話、マナー、気遣い、などなど

自分自身の能力を磨いていかなくてはなりません。

自分自身を磨くためには

時に他人の声に耳を傾け、自ら学び、考えることを実行していくことです。


私の事務所のような小さい事業所では、

研修システムが構築されているところは少ないと思います。

オンザジョブトレーニングで気が付くたびに

仕事の進め方を指導していくしかありません。

気が付くたびに、私もいろいろと注意していくのですが

そのさじ加減が非常に難しい…。

厳しすぎて、委縮されても本意ではないし、

曖昧な言い方をして、是正してもらいたいポイントに気付いてもらえないのも困ります…。

先日、喝を入れたことで、最近、委縮しがちな若いスタッフたち。

自分らしさを失ってほしくないけど、一人前の仕事を覚えてもらうにはもっと成長してもらいたい。

喝を入れたものの、突き放したままではいられない私…。

こんな時は「コミュニケーション」をとることが最も大切ですね。

木曜日にスタッフと会食しました。

そこで、気が付いたこと…。

私自身がスタッフを信頼してこそ話した内容が、

逆に、スタッフには全く違う内容で捉えられていたのです…。

私は事務所の所長であるという立場をわきまえずに言動していたのですよ…。

スタッフには大変申し訳ないことをしていたのですね…。

危うく「恐怖政治」のような事務所運営になりかけていました…。

その場でスタッフには謝罪。

昨日の朝、今一度、全員の前で謝罪し、これからについて話し合いました。

失敗はしっかり反省し、謝罪すべきはしっかり謝罪し、

そして、それを次の糧にすること。

人生にはそれが最も大切だと思います。


若きスタッフたちよ。

私も税理士として、経営者として、人として、

まだまだ、未熟なのですよ。

こうして、日々、考え、学び、時に人から教えを乞うているのです。

苦手なことから逃げないで、一緒に、成長していきましょう！