夫婦で新しい人生にトライしてます~日本編

15年ぶりにカナダから帰国。終の棲家と選んだ北海道美瑛町から日々の生活を綴ります。

アメリカ横断引っ越しドライブ~第7話

2024-04-24 07:56:42 | 旅行

(2017年、7年前の今の時期にアメリカを引っ越しドライブしていた時の回顧録です。)

ニューメキシコ州サンタローザで宿泊したモーテルで、翌日は低気圧が発達し春の嵐が吹き荒れると言う予報を耳にしていました。翌朝出発すると前日まで30度くらいあった気温が0度くらいに下がっており小雪がちらついていました。

雪を避けるためにカナダを横断するのではなくアメリカを選んだのにと思いながらも車は4駆だから夏用タイヤでも大丈夫だろうと高速40号線を西へ向かって進み出しました。しかし雪は段々ひどくなり、周りの車も徐行運転になっていました。

春の湿った雪でワイパーに雪が付着し前が見えづらくなっていたので一旦高速を降りガソリンスタンドでワイパーの雪を取り除き休憩しながら高速道路を見ていたら、上り坂で大型トラックが雪で登れずスタックしその後ろに延々と渋滞が発生している様子が見えました。これは困ったとガソリンスタンドのおばちゃんと話していたら彼女が「オールドルート66を通ればこの渋滞を抜けてアルバカーキまで行けるよ」と教えてくれました。

それは正解でした。高速と平行に走るルート66も雪道でしたが我が家の車は快調に走り、右手に高速道路の大渋滞を見ながら上り坂が終わり下り坂に変わった地点で高速道路に戻ってみると、人生で初めての全く車が走っていない高速道路を走ることが出来ました。これで無事アルバカーキを抜けこの日の宿泊地ホールブロックのモーテルに到着しました。その日のニュースではこの春の嵐で5人が亡くなったと言っていたので何事もなかった私達はラッキーでした。

そして翌日はいよいよグランドキャニオンにご対面でした。高速道路を外れ400㎞北上した所にそれはありました。高速道路も高地を走っている感はありましたが、北上している道路は平坦な道を走っているように感じられて、それなのにグランドキャニオンを見下ろす地点は標高2000mだというし一体そういう巨大な渓谷をどうやって見ることが出来るのか、全くノーアイデアで向かいました。

なるほどそこには広大な渓谷が広がっており、観光客はたくさんいたものの全く無音の神々しいような静寂の世界でした。下を流れるコロラド川までは展望地点から1200mもあり川を覗くことも出来ませんでした。夏にはその川まで歩いて降りていくツアーもあるそうですが、そういう気分にはとてもならずただ自然の驚異に圧倒されてそこを辞して来ました。

テキサス州辺りまでの平地と打って変わった高地のナバホ族のテリトリーを縫って走り、次の目的地ラスベガスでは友人夫妻と会う楽しみでドライブを続けました。

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