夫婦で新しい人生にトライしてます~日本編

15年ぶりにカナダから帰国。終の棲家と選んだ北海道美瑛町から日々の生活を綴ります。

ビバリーの誕生日

2024-09-03 07:55:55 | プリンスエドワード島(PEI)

今日(9月3日)は、北米では昨日のレイバーデーの祝日が終わって新学期が始まる日です。学生も先生も大いに緊張している日だと思います。今から16年前の今日、私達夫婦はプリンスエドワード島シャーロットタウン市にある州立ホーランドカレッジのESL(英語教室)クラスに入学しました。その時私達を迎えてくれたのが教師のビバリーでした。

左から2番目がビバリー

そういう記念すべき日が彼女の誕生日です。先ほどお祝いのメッセージを送ると直ぐに「ありがとう。何て素晴らしいメッセージでしょう。あなたたちは今でもずっと私のお気に入りの学生ですよ。」と返信がありました。私達はカナダで暮らして多くの人に会い友人もたくさん出来ましたが、このビバリーと隣人だったユーニスほど心が通じ合った人は日本での経験を含めてもいないように思います。細やかな感情で人の心を読んでくれる人でした。

私達はその時学生ビザを1年間取得してESLクラスに通ったので、彼女に習ったのは2008年9月から翌年8月までの1年間だけでしたが、その後もずっとお付き合いは続き、特に私達がシャーロットタウン市にB&B(ベッド&ブレックファスト)をオープンしてからは毎年彼女の英語クラスの学生を連れて来て、移住者がビジネスを始めた事例として紹介され即席講義などを続けていました。私達がPEIを去る前年の2016年まで行っていました。その後2019年に久しぶりにPEIを訪れた時に再会して以来会ってはいませんが、毎年誕生日とクリスマスにはメッセージを送り合っています。

2008年頃私達は英語を初めとしてカナダでの暮らしに不安感があり、加えて日本から連れて行った老犬が亡くなり精神的に困難な時期だったのですが、彼女は英語だけでなく様々なカナダの文化や習慣、人の生き方などを教えてくれ、私達が永住権を取れるようカレッジの正規コースに入学する後押しもしてくれ、実際彼女がいなければカレッジへの入学、卒業もなく、永住権を取ることは出来ずに早々に日本へ帰ってきていたと思います。恩人です。人生の中でこういう人に巡り合えるのは何がきっかけでいつ起こるか分からないことだと今になってつくづく思います。

私達よりは年齢が一回り若く、しかし養子を含む5人の子供たちは医者など皆立派に独立し、2度の離婚を乗り越えて強く生きている彼女に遠く日本からエールを送っています。

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