夫婦で新しい人生にトライしてます~日本編

15年ぶりにカナダから帰国。終の棲家と選んだ北海道美瑛町から日々の生活を綴ります。

定額減税

2024-09-12 07:16:36 | 日記

アメリカではバイデン大統領が次期選挙に出ないことで死に体となり、日本では岸田首相が自民党総裁選に出ないことで死に体となっていますが、その岸田首相が昨年意気揚々と掲げた施策が税収増を国民に還元するということで、本年度国民全員に一律4万円の定額減税を実施するとしたことでした。何か遠い昔のことのようで忘れてしまった感がないでもありません。

お勤めの方は給料からの源泉徴収などで実施されているからほとんど気づかないのではないかと思いますが、しかし私達のような年金受給者にはこれが不意に目の前に現れることがあります。6月に町から通知が来ていて、昨日登録してあった個人口座に1万円が振り込まれたのでした。

これは何かと言うと、令和6年度に実施中の定額減税4万円の内3万円の所得税減税が年金から天引きされる所得税額が3万円に満たないので減税し切れず、数千円余りがあるから1万円に切り上げて調整給付金として支給するというものです。1万円の住民税減税の方は年金からの天引きの際相殺するのだそうです。

年金受給者の所得税はこういう微妙な数字であることは当事者でなければなかなか分からないことでしょう。65歳以上の年金受給者は、公的年金控除が110万円、基礎控除が48万円あるので、年金受給額が158万円以上の部分に所得税5%が課税されます。

年金受給額の平均は男性219万円、女性141万円だそうですから、219万円の人は(219-158)×5%=3万500円の所得税が天引きされるのでこの際に3万円の減税分と相殺されるわけです。しかし所得税額が3万円に満たない人は、例えば受給額200万円の場合(200-158)×5%=2万1千円となり3万円の減税額に足りませんから残りの9千円部分を面倒なので1万円に切り上げて調整給付するというわけです。

今回この給付を受けたということですが、何かとても定額減税4万円を支給してもらったという気がしないのはなぜでしょうか。

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